映画は忙しい現代人に優しい芸術

正欲の映画は忙しい現代人に優しい芸術のネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ガッキーをソフトにエロく見れる映画だったという感想を持ってしまい、申し訳ありません。


んー…フェチや性的嗜好というのは色々あるだろうしこんなに刺激過多な時代なので性的嗜好の幅が広がっていってるとは思うんです。


この物語は水フェチとなってますが…完全に小児性愛の事を考えたいのだなぁと

小児性愛を持ってしまった場合、もうこれは…極論…死ぬしか…な…い…
極論なんですけど……ゴメンナサイ……
勿論、自覚して実行しなければ願望なだけで問題はないのですが、実行してしまった場合や、他者への被害があった場合は…もう…。

なので、もしこの性癖を持った場合、非常に生きづらいと思います。子供を傷つけたいわけじゃないのに、傷つく人がいる。
自分を律して生き続けるのは、本当に大変です。


稲垣吾郎がなかなか嫌な役で、「普通」と「常識」と「マジョリティ」の枠大好き検察官。ハマり役でした。

ただ何だろうか、公共の水飲み場で水ブッシャー見て、「水の無駄遣い!資源の無駄遣い!税金の無駄遣い!」って思っちゃうんですよね…
滝とか行けよって…笑
それなら3.5になったのに。

結局は欲望の為に人間って、自己中だよねって話にしかならず、水フェチなら水にもっと偏愛するべきで、陰鬱とした自分は悲劇のヒロインヒーローの独りよがり死にたがりぼっちちの話にしかなってなくてマジで残念でした…
1人じゃないよって話でもあるんですけど…孤独って1番人を危険な状態にすると思うので、1人じゃないって安心ってかなり大切だと思う。
ラストの「いなくならないから」は大切な言葉ではあります。

し、か、し
両親事故でぽっくりだしな…
いなくなるとは意思とは関係なく死ぬ時は死ぬしな…

まぁそういう野暮な事は置いといて
孤独は人間を恐ろしいものに変える可能性を持たせるので、とりまみんな繋がってこー!

ん?これが嫌なんじゃないの?
んー、生きるってめんどくせぇ


で、原作未読なので、アレですが…
これをどうすれば良くなったのか。
まず、朝井リョウお得意の人物分けではなく、ガッキーVS稲垣吾郎からで、夫が何故捕まったのかのミステリーを軸に、癖分かってく方が良かったんではないか

んで、桐島をサトルにしちゃえばよくて…

そうすれば、夫は小児性愛かはたまたって感じになるので、より小児性愛について持ってはいけない性的嗜好とはって考えれるんでは?


何せ、陰鬱悲劇ヒロインガッキーに、それよりちょっとだけマシ磯村くんが自分達は同士を見つけれてちょっと生きやすくなったから、自分達も誰かを救ってあげたいと行動したら、1人のヤバ男いて、親切が仇になったって話やん

せちがねぇ

あげく、時代に置いてけぼり検察官が何も間違ってないけど、ちょっと言い方とか伝え方が正論攻め過ぎて歩み寄れずに家族から捨てられる…


なんじゃこの救いのねぇ話達は。
これでは、「普通」に生きる事が正しい、問題がなく生きていけるよという無意識の誘導にも感じる。

何よりも、公共のもんを平然と自分の欲求の為に……滝に行け。