「🐜🐜🐜」
「息苦しいのでは?」
「広大な草原にいても蟻は群れる
何故かわかるか?
迷子になるからだ」
「それこそが奴の策略だ
自分こそが特別だと思わせる」
「それでも良い」
「お前はここにいるべきで無いの
ここで終わる男じゃ無いのよ」
「でも母さんを独りにしてしまう」
「監獄行きは当然だな」
「それは俺が決めてやるさ
独房を開け放って全員解放だ」
「その学生が女なら"男らしい"と称賛するはずだ
男が男を愛するのは
女を愛するのと同じだと証明するチャンスだ」
「証人たちがそう証言しているんですよ」
「なら証人が嘘をついている」
「証人は皆立派な方たちだ」
「あなたにとっての立派とは?
私の言葉にだって力はある」
「法廷侮辱罪ですよ」
「法廷のことはよく知らなくて...
分かるのは、 ソクラテスのことだ
彼は有罪判決を甘受した
法とは常に従うべきものだと判断したからだ
だが私はそうは思わない」
「君は真の詩人になったな」
「先生の昔の詩だよ」
「今は君の詩だ」