「戦争するってんなら自衛隊は反対だったよ
でもまずは島に人を増やして
この島のためにやってくれるんだったらって
今はここに200人余りの自衛隊員がおるんよ」
「ここに配属される自衛隊員は
ここが戦場になった時に
逃げることを許されていない
ここに基地を作らないことは
自衛隊員の命を守ることに繋がるんだ！
あなた達は戦場に出ないだろうけど
なんでそれが大事なことだと分からないんだ！」
「歩いてる時に戦闘機が見えたら
ミサイルが来たらどこに逃げるか話した
『よく見ろ！俺はいつも側溝の側を歩いてるぞ！
ミサイルが来たらここに隠れる！笑って』
何たる犠牲がこの島にのし掛かってるのかと
いつ来るか分からないミサイルに対して
これだけ迎撃整備して、でも
我々島民の命の話はまだされてないんですよ」
「道を開けてくださーい」
「道はいつでも空いてるよ
塞いだのはあんた達じゃない
平和な道を塞いだのはあんた達じゃない」
「与那国は好きですか？」
「だーーいすき！！」
「どこが好きなの？」
「えっとね
友達がいっぱいいて
海が広いところ」
「歌っても祈っても叶わないかもしれない
けれど歌って祈ってでもないと
得られない平和があることは忘れたくないね
今は叶わなくっても
やり続けたらいつかってのも忘れたくない」
「自衛隊の人や町長に
意見したい訳じゃないんですよ
ただ1番命を粗末に扱われてる国民だと
この与那国の人達に分かって欲しいんですよ」
「80、90のおばあ達は
こんなの目にするために
長生きしたんじゃないさー」
