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そばかすのsymaxのレビュー・感想・評価

そばかす(2022年製作の映画)
3.6
"《宇宙戦争》のトムは、スパイでも殺し屋でもない…一般市民がただひたすら逃げるために走るんですよ…"

私は恋愛したいという気持ちが湧かないし、性欲もない、一人でも幸せ…でも、周りはほっといてくれない…

突然の見合い、結婚に興味がないと言ってくれた、友達になれると思った…でも…

鑑賞予定はありませんでした。
でも、評判が良かったですし、時間的タイミングが良かったので鑑賞。

冒頭の合コンシーンの微妙な間と微妙な居心地の悪さの空気感で一気に物語に引き込まれました。

主人公佳純だけでなく、佳純を中心とした登場人物による群像劇のようにも感じました。

三浦透子が佳純のモヤっとする気持ちを重過ぎず、かと言って軽過ぎず、案外難しいと思うのですが、この微妙な気持ちの機微を上手く演じていて、本作の高評価に繋がったのだと思います。

前田敦子もイイ俳優さんになりましたね。
 
劇中、佳純が推してた"トムの宇宙戦争"この辺のセンスが本作の空気感とえらく一致しちゃって…なぜ、コレ?と思いながらも、だからコレか!と妙に納得…ラストまで走るトムとリンクしているかのようで、なんかニヤニヤ…
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