雨、雨、雨のリスボン。
原作は小説で、かなり文学的。
主人公は、1935年12月29日に、16年ぶりに亡命先ブラジルから故郷ポルトガルに戻ってきたリカルド・レイス。
亡き友人である詩人フェルナン…
詩聖ペソアの異名の一つであるレイスが独立人格化、詩人の死の翌1936年ブラジルから帰葡する。
シリアス顔で老いらくの恋から詩作や旅まで色々頑張り、終始ニヤけたペソアの幽霊と夜ごと語らうしっとり奇天…
無数の名義・人格で無数の断片を書き続けたフェルナンド・ペソア
「我々の内には無数の人が住む 考え感じるが誰のものかわからない 私はただの場所にすぎない 終わりはないのに全て終わるかのよう」
死ん…
EUフィルムデーズにて。
同タイトルの原作を元にしているらしい。
友人であり詩人のフェルナンド・ペソアの訃報を聞いたリカルド・レイスが16年ぶりに帰ってきたリスボンで体験する不思議な出来事。
モノ…
EUフィルムデーズ2022にて
ポルトガルのモノクロ作品で、ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの同名小説の映画化作品。ポルトガル・アカデミー賞であるソフィア賞では撮影賞と美術賞を受賞した。
監督…
16年ぶりに戻ってきた故郷は
ただ幻想的で懐かしくもなく
私の心と同じように
陰鬱な雨が降り続いている
既にこの世を去った友は
人生の整理をするために
私の前に笑顔で現れて
まだ生きているかの…
このレビューはネタバレを含みます
ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説を映画化。
医師のリカルド・レイスは16年ぶりにブラジルからポルトガルに帰郷する。舞台のポルトガルは君主制から共和制になり、権威主義を持ち始めて…