kentaromoriさんの映画レビュー・感想・評価

kentaromori

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まひるのほし 4K(1998年製作の映画)

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反復と差異 
繰り返しがその度ごとに新しい意味を持つことに自分で驚いている。

ある職場/些細なこだわり(2020年製作の映画)

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隅から隅までどうでもよい。  
話を矮小化しているだけだし、俗情と結託しているだけだ。

ザ・デッド/「ダブリン市民」より(1987年製作の映画)

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何に感動したのかわからないが感動した事実だけは確かでこれをエピファニーというのか。 

「詩は本質的に≪形而上学≫のアンチテーゼであり、≪形而上学≫は精神のなかから諸感覚を粛清し、霊魂の肉体からの分離
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まずは踊れ(2023年製作の映画)

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「もはや何一つ可能ではない。つまり徹底的スピノザ主義である。彼は自分自身消尽しているから可能なことを消尽するのだろうか。あるいは、可能なことを消尽したからこそ、自分も消尽したのだろうか。彼は可能なこと>>続きを読む

カヴァティーナ(2023年製作の映画)

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レーモン・ルーセルやカサーレスを思わせるとんでもないSF。 
ストローブ=ユイレの助監督がなぜこんなぶっ飛び映画を撮れるのか。

花腐し(2023年製作の映画)

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キビシイ映画にキビシイ俳優が出てキビシイ役をやっている

大地(1930年製作の映画)

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モンタージュの威力。 
人がただ立っているだけなのにギョッとするようななにものかがある。

花嫁人形(1919年製作の映画)

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人形になることで自由になる 
人形になれなければ自由になれない

シド・バレット 独りぼっちの狂気(2023年製作の映画)

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ドン・デリーロの引用から始まる。 

シドバレのピンクフロイドとそれ以後のピンクフロイドは別のバンドであることがよくわかる。 

シド・バレットはいないことによって存在している。

冥界婚(2018年製作の映画)

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若くして亡くなった息子・娘が極楽浄土へ行ってもらうために結婚式をする儀式「冥界婚」

まず降霊にはじまり、嘆き悲しんでいた葬式が一瞬にして結婚式に変貌、打楽器は乱れ打ち、踊り手の服には札束がはさみこ
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死霊魂(2018年製作の映画)

5.0

『鳳鳴』→『無言歌』→『死霊魂』→•••と一貫した問題意識と歴史への態度。 

あらゆることは思い出し語る今起こっている。 

カベールの馬〜1966年久高・イザイホー〜(1966年製作の映画)

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沖縄久高島の12年に一度ある門外不出の儀式イザイホー  

「兄弟が人をつくる 兄弟が島をつくる」

音楽 小杉武久

悪は存在しない(2023年製作の映画)

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超ブレヒト主義 
人は何によって心揺さぶられるのか 

「なによりも重要なのは、まずもって状況を発見することなのだ。状況のこの発見(異化)は、できごとの流れを中断することによってなされる。」(ヴァルタ
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光った水とろうよ ―幼児の知的好奇心をさぐる―(1979年製作の映画)

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大傑作 
ぶつぶつ1人でしゃべっていたり突然走り出す子どもたちは一体何をしているのか、解説は一切つけずにその声や音を聴く。

民族の祭典(1938年製作の映画)

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さも伝統的儀式かのように行われる聖火リレーはこのドイツ大会から

鳥の誕生(1972年製作の映画)

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シロクマが死んで白い雪が降る 
落ち葉が風に吹かれて鳥になる

私は死んでいない(2008年製作の映画)

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リヴェットのようにも『百年の孤独』のようにも先行きの見えないまま1行1行進んでいく傑作。 
厳格であるはずのストローブ=ユイレの助監督をしていた人がこうした映画を撮るとは•••