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ヒンターラントのShokoのレビュー・感想・評価

ヒンターラント(2021年製作の映画)
3.6
〖ヒンターラント〗(映画/オーストリア・ルクセンブルク/2021)



『第1次世界大戦後、ロシアでの長い捕虜収容所生活からようやく解放された元刑事ペーターと戦友たち。しかし帰還した彼らを待ち受けていたのは、敗戦国となり変わり果てた祖国の姿だった。ペーターは帰宅したものの家族の姿はなく、行き場を失ってしまう。そんな中、ペーターの元戦友が河原で遺体となって発見される。遺体には相手に苦痛を与えるために仕掛けられた拷問の跡があり、その痕跡から犯人も彼らと同じ帰還兵であると思われた。ペーターは自らの心の闇と向きあうため、事件の真相を追い始めるが……』

観よかやめよかと思ってたらさらちゃんにおすすめされたので時間を捻出した。結局何ジャンルの映画かもわからずに観た。


・最後まで喋る





想定外のグッドサスペンスだった。
もっと捻りあるのかなって構えてたけどストーリー自体は割と一本道だったし、ぱっと見は色々解決した。
わからんかったのは
・建物ぐにゃぐにゃはなに?最初夢なのかなと思ったけど違うっぽいし最後まではっきり何とはなかったよね?)
・時限爆弾は?どうなった?
(実は爆発して死んだから、あの最後の奥さんに会いに行くところは夢とか妄想とか?それで建物ぐにゃぐにゃじゃなかった?のか?最後のとこ娘もいなかったし)
など。
始まってすぐ人間の顔の色以外みんな同じ色で、終わったなんもわからん寝る…と思ったら大丈夫だった。100分ぐらいだからかな。
でも終盤ちょっと集中力切れた。
この時代のことわからなさすぎてどういう心持ちで観たらいいのかわかんなくて入り込むのにちょっと時間かかったかも。
でもほんと戦争は最悪。
拷問も最悪。ネズミに足食べられるやつとか、あんな綺麗に食べられちゃうの?
ていうかあんな19の数字にこだわらなかったら犯人最後までバレなかったんじゃない?関係者って気付かれないというか…気付いてほしかったんか。
犯人お兄ちゃんで、弟が撃っちゃったところは「うわー!しんどい!」だった。さらちゃんがこの映画褒める時点でしんどい要素はあると思ったけど。
じわじわ悪質な映画だった(好き)
そうだ、女医さんがすごい良かった。かわいかった。てか他の俳優さんも全然知らない人ばっかりだったけどなんか良かった。主人公も最初はエーって思ったけどだんだんかっこよく思えたし。

ストーリーも良いけどそれよりもとにかく演出と美術と音楽がめちゃくちゃ良い。
これって全編ブルーバックなんだっけ?じゃなきゃあんな大掛かりにぐにゃぐにゃできないか。なんかカリガリ博士みたいだったね。
撮り方もなんかすごくておもしろかった。表現の仕方が舞台みたいだなーと思った。
あとエンドロールが2言語に対応してるの天才か!ってなった。
日本版ポスター、どうしてああなったの?

(133/劇場鑑賞68)
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