アフリカから移民としてベルギーにやってきた少年と少女を襲う過酷な現実をジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟が描く。
カンヌ国際映画祭75周年記念大賞受賞。
原題:Tori et Lokita(…
欧州の移民問題が深刻なことは理解していますが、日本のように絶対的に拒絶することまではしていません。各国でグラデーションはありますが、なんとか“共生社会”を実現しようと努力しているはずです。それでも…
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祖国から遠く離れた地で、まるで本当の姉弟のように寄り添いながら生きるアフリカ系移民のロキタとトリの物語。
冒頭のアップのロキタの虚ろな表情が印象的だった。
これは後に就労ビザを獲得するための面談のシ…
気分が底まで落ちた。苦しいし辛いし悲しいしやるせないし落ち込む。物語の映画というよりはドキュメンタリーを見ているような感じ。
こういう現実があることを知らずにいられるのも、知っているようで目を背けて…
これは現実の話。
難民を受け入れない日本に住んでいる私なんかがどうこう言えることではないのですがあまりに酷いですよね…
家事パートをして2人でアパートで暮らす、なぜそれだけの望みも叶えられなず搾取…
ダルデンヌ兄弟の独特の描き方にまた目が離せない。流れる音楽はトニとロキタの歌のみ。主演の2人はこれまでそうであったように演技経験がないはずだけど、恐ろしい日常を淡々と生き抜くことでこの空気を生む凄さ…
>>続きを読む姉弟と偽ってベルギーに暮らすアフリカ出身の少女と少年の過酷な運命を描いた作品。
本当の姉弟、もしくはそれ以上にトリとロキタは互いを必要とし、2人で幸せに暮らすことを夢見ている。
そんな彼らが生活…
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画面に不穏なエッセンスはあるんだけど、2人の表情はどこかユーモラスで、それでいて生真面目さがずっとあるのが悲哀を誘う。大麻工場の組織化っぷりとか、あの高速道路でオレオレ詐欺を車中で行いながら大便して…
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