ヘイヘイ

別れる決心のヘイヘイのレビュー・感想・評価

別れる決心(2022年製作の映画)
4.7
『別れる決心』っていうタイトルが秀逸、
見た後に思わず唸ってしまう作品でした。

表層だけを切り取って観てたとしても、十分余韻が残るし、作品中に散りばめられたメタファーや対比を探せばさらに深読みもできる。
 
BTSのRMがすぐ2回目を観たっていう宣伝文句にもうなづける、もう一回確認したくなる映画でした。

ネット上の考察の全てが正しいとは思ってませんが、本作に関しては”あ〜たしかに💡”と納得するものばかり。

映像の方もハッとするようなルックや思考が2秒止まるような編集で、観てる側はパク•チャヌク監督に完全にコントロールされてしまってる感がすごい。

直接的にエロいシーンは全くないのに、主役の2人の大人のエロさが滲み出てるのはなぜなのか。。

これぞスコセッシが言うシネマ的体験なのかと。個人的には、モンタージュ的なシーンがかなり印象的でした。久しぶりに映画らしい映画をみた!って感じです。


以下、ストーリーに触れる感想あり💡


















互いに惹かれあってしまった殺人犯と刑事、ていうシチュエーションは珍しくはない。

それでも、この作品にズゥーンとした余韻が残るのは、”あなたの中で永遠に生きたい”というほぼサイコパスの様な執着心で、ヘジュンの未解決事件になろうとしたソレの愛😔ヘジュンを救おうとしたっていう愛の結果でもあるのかなと。

ラストで海水が砂山を崩していくシーンは、それまで幾度と言及されてきた海と山、崩壊していくヘジュンの人生と重なっていることに気づくと、何だか胸がキュッとするよう。
ヘイヘイ

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