『別れる決心』っていうタイトルが秀逸、
見た後に思わず唸ってしまう作品でした。
表層だけを切り取って観てたとしても、十分余韻が残るし、作品中に散りばめられたメタファーや対比を探せばさらに深読みもできる。
BTSのRMがすぐ2回目を観たっていう宣伝文句にもうなづける、もう一回確認したくなる映画でした。
ネット上の考察の全てが正しいとは思ってませんが、本作に関しては”あ〜たしかに💡”と納得するものばかり。
映像の方もハッとするようなルックや思考が2秒止まるような編集で、観てる側はパク•チャヌク監督に完全にコントロールされてしまってる感がすごい。
直接的にエロいシーンは全くないのに、主役の2人の大人のエロさが滲み出てるのはなぜなのか。。
これぞスコセッシが言うシネマ的体験なのかと。個人的には、モンタージュ的なシーンがかなり印象的でした。久しぶりに映画らしい映画をみた!って感じです。
以下、ストーリーに触れる感想あり💡
互いに惹かれあってしまった殺人犯と刑事、ていうシチュエーションは珍しくはない。
それでも、この作品にズゥーンとした余韻が残るのは、”あなたの中で永遠に生きたい”というほぼサイコパスの様な執着心で、ヘジュンの未解決事件になろうとしたソレの愛😔ヘジュンを救おうとしたっていう愛の結果でもあるのかなと。
ラストで海水が砂山を崩していくシーンは、それまで幾度と言及されてきた海と山、崩壊していくヘジュンの人生と重なっていることに気づくと、何だか胸がキュッとするよう。