無知A

哭悲/The Sadnessの無知Aのレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
3.6
今作はゾンビものだが、同ジャンルで多く見られるコメディ要素や、お約束の数々はなりを潜めていた。つまるところ、今作は『新感染』をはじめとした、韓国の迫力溢れるゾンビ映画に似たテイストだった。そして、そこに『バタリアン』の喋るゾンビという成分が足されている感じだった。正直、ストーリーは極めて簡素なのだが、ゾンビと展開の迫力や勢いが素晴らしく、飽きることなく最後まで楽しめる作品だった。中でも、電車内や病院内などの閉鎖された空間でのパニックや、主人公ら二人を軸とした、視点の移り変わりは非常に秀逸だった。もし、ホラーとしてのゾンビ映画を求めていれば、この作品をすすめたい。ただ、ゾンビものなので、ややチープとはいえグロ要素多めなので、苦手な人には注意である。


(内訳)
面白さ 4.0
学び 3.2
構造 3.8
無知A

無知A