クリーム

マルセル 靴をはいた小さな貝のクリームのレビュー・感想・評価

3.8
ストップモーションアニメと実写が上手く成功しています。小さな貝·マルセルは良く喋り、30秒と黙っていられない。最初は煩く感じたけど、段々マルセルのお喋りが心地よく聞こえてくる。マルセルの小さな世界観が可愛いくて、楽しいアイデアがいっぱい。内容も温かく凄く癒されました。

マルセルは、祖母コニーと人間の家の中で暮らしています。マルセルの移動手段は、テニスボールに入って転がったり、壁に登る時は足にハチミツを着けてペタペタ。その様子をドキュメンタリー作家のディーンがインタビューをしながら撮影し、YouTubeにアップします。するとマルセルの動画はバズり、有名に。マルセルは、人気を利用して離れ離れになった家族を探したいと考えるのですが…。



ネタバレ↓



以前、この家に住んでいたマークとラリッサというカップルが別れ、荷物を持ち去る時、荷物の中にいたマルセルの家族をそのまま連れて行ってしまった。
マークの写真から情報を得ようとしたり、ディーンとマークの車を探したりしますが駄目でした。
そんな時、60ミニッツと言う番組のプロデューサーからマルセルにインタビューしたいという話が来ます。しかし、コニーの体調が悪くなり、取材は受けないと決めたマルセル。コニーは、元気な振りをして、マルセルに取材を受けさせます。コニーは2人が立派に取材を受ける姿を見て、自分のベッドへと向かい亡くなりました。
取材班のおかげで、ラリッサとマークの居場所が分かり、マークの住む家へ行くと、引き出しの中にマルセルの家族がいました。ディーンとスタッフ達は、マルセルとマルセルの家族を元の家に連れて帰ります。
その後、引っ越したディーンの家にマルセルが遊びに行って幕を閉じます。

コニーが読書をして力学で農作物を作ったり、マルセルが身体全体を使ってスマホで電話をかけたり、取材中は場ミリまである。糸屑のペットを引き摺る姿もとっても可愛くて、ただただ癒されます。昔、夏休みに子供が沖縄から持って帰って来たヤドカリを思い出しました。新しいお家を探している間に冬になり、寒さで亡くなってしまったのですが、マルセルよりデカかった。で、臭かった(笑)。あれが、マルセルみたいにコミュニケーションが取れたら楽しかっただろうな。夢のある作品でした。
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