無知A

線は、僕を描くの無知Aのレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
3.9
決して人が操ることの出来ない自然と 対峙し、それぞれの線でこれを表現していく。水墨画もだが、芸術というのは、なんと素晴らしいものか。今作は、表現することの大切さと、美しさを雄弁に語っていた。やはり、アウトプットは、自己理解や分析に必要不可欠であると考えさせられた。今思えば学生時代、芸術に全く興味が無かった私は、美術がなぜ必修なのだろうと疑問に感じてた。だが、今作を見て、その答えがわかった気がする。絵を描くことも歌を歌うことも、こうやって文字を書くことも、全て自分との対話であり、本心をさらけ出すことなのだと思う。

総じて、今作は非常に勉強させられる作品だった。何か悩みを抱えて疲れている人には、強く今作をおすすめしたい。決して話自体はものすごく面白いという訳では無いが、心に深く沁みる内容だった。


(内訳)
面白さ 3.8
学び 4.1
構造 3.9
無知A

無知A