もめん豆腐

スイート・マイホームのもめん豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

原作は未読。唐突だけど、あてくしはBAYFMで毎週TAKUMIZMを聞くリスナーでもあり、この『スイート・マイホーム』を観るのを楽しみにしておりましたのよ。TAKUMIZMは斎藤工さんの造り手と演者の本音が楽しめる番組なのでオススメっす。だから本当は映画館へ足を運ぶべきなんだろうけど、うつ病だからさ、なかなか外出は難しいし映画館はパニック発作が出そうで怖いのよ、許して工。
ってことで長らく放置していた感想文を書くと「えーそうなんだ…そうなのね😮‍💨」って感じ。
良かったところを先に書いちゃうと。根岸季衣さんはやっぱり良い役者だなと再確認した。演りすぎず足りないこともない。世の中では意外と演りすぎな役者を褒める傾向がある気がするの。でもあてくしは演りすぎないことが大切だと思ってる。彼女を観たのは『ふぞろいの林檎たち』で、佐々木すみ江さんから徹底的に意地悪される嫁役。静かだが強烈な印象を残してる。一見弱々しいのに芯が強い役がピッタリな役者さん。だから彼女をこの役に抜擢したのは成功だと感じた。批判が多いラストも悪くないわよと思う。そこらへんは好き嫌いよね。
ただねー他の演者、特に主役の窪田正孝さんはこの役に合ってなかったというか染まりきれてなかった気がする。イケメンのスポーツジムインストラクターで浮気してる役にハマってなかったな。彼がイケメンということに最大の疑問が残る。主役がそんなんでイマイチ乗らなかった。ここは監督がイケメンなんだから御自ら主演すれば良かったのにと思うのよ、工。
失敗というか、その演出違うのでは?と感じたのは甘利役の奇妙さ。ミスリードを誘いたかったのはわかるけど、あの人の役はもっと“普通”であればあるほど気持ち悪さが浮き上がったと思うんだ。せっかく気持ち悪めな顔(褒めてる)の逸材だったのに、もったいない。一見普通っぽい人が奇妙な行動をするほうが恐ろしい。
メインテーマである閉所や暗闇への恐怖心には共感なんだけど、閉所は難しくても暗闇への対処法は「灯りをつける」っていう原始人にも思いつきそうな発想が家族の誰もないところに驚いたぜという感想。ドアを開け、降りたら灯りがつく設定くらい簡単に出来そうなもんだけど、どうなん?いくら一級建築士が犯人だからって、施主が閉所暗所恐怖症なんだから設計段階で付けてもらえよ、という正常ツッコミはかましておく。
どうやら甘利の顔面も、灯りを付けてもらえよも、どちらも原作に忠実に描いてるっぽいので工のせいではないんだけども、そこらへんは脚本でカバーしてくれ。
イチャモンばばあだから、さらにラストにも文句つけちゃうよ。TAKUMIZMで工が大絶賛していたyamaさんの歌は、お母さんが赤ちゃんの目をやっちまい夫の顔面アップした瞬間に彼女の「返光」がかかったほうが彼女のもつ掴みきれない魅力と相まってより一層後味が悪くなったのでは?と、ド素人がのたまわってみたよ、工。
そもそも魔法の家も電気代が凄そうよ。韓国のオンドルを取り入れればいいのに…、なんて言ったら元も子もない?
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