青空と青い海が映える美しい景観の無人島が、血とエロに染まる…
『ミッドサマー』もビックリのヒトコワホラーエロコメディ！
カルト教団が題材で宇野祥平が出てる映画ということなのでカオスでホラーな感じを期待していました。一応ちゃんとカオスでホラーではあったのですが、立て続けのエロ展開で恐怖が薄まった感じ。でも、これはこれで全然ありでした。
｢淫夢みたやつは浄化しろ！｣｢これは欲情ではなく愛だ！｣…好き勝手に言いたい放題の宇野祥平が怖くもあり可笑しくもある。お前がいちばんムラムラしとるやないか！登場人物の中でいちばん狂信的に見えると同時に、いちばん"汚れた俗世"に近い男のようにもみえる絶妙なキャラクターでした。個人的に彼の代表作である『オカルト』でも思いましたが、この世ならざる場所へ行きたがろうとする狂信者を演らせると彼の右に出る者はいないと本作で確信しました。
｢やっぱり齧り取れませんか！？｣
｢はい、やっぱり齧り取れません…｣
…ヒドすぎて笑ってしまった心に残るセリフたち。北村優衣にとって撮影現場は本作の世界観に負けじと地獄だったであろう…よく頑張りました。
磯村勇斗も結構な体当たり演技してて、こういう役もOKするのかと関心。国民的変態イケメン俳優の座を欲しいままにする松坂桃李を超えてほしいものです。
城定作品は初めてでしたが、三池崇史に劣らずの多作ぶりだそうで今後も気になります。作品ラインナップみるとエロそうなやつばっかりで笑った。
