無知A

ビリーバーズの無知Aのレビュー・感想・評価

ビリーバーズ(2022年製作の映画)
3.4
多くの方は非常に強いカルト色と、作中にて散見される濡れ場の数々によって、今作を批判するものかと思われる。だが、これらを抜きにして考えれば、閉鎖的な環境が見出す人間の本性や、束縛の中だからこそ生まれる自由という重厚なテーマに触れられる作品だった。ただ、やっぱり気持ち悪いなと感じる要素が、切り離せないのも確かである。

総じて、本作は性的な描写や表現が多く、文学的な要素もあるのだが、万人には決して受け入れ難い内容だったと思う。普通では無い作品と言う事で、見る事で何かの発見に繋がるが、面白いか、問われれば複雑である。意外性、特別を追い求めすぎた為に、尖りすぎた作品だった。


(内訳)
面白さ 3.1
学び 3.8
構造 3.3
無知A

無知A