タイムリー過ぎるテーマ、そしてそれを先鋭化する切り取り方。
良い感じで狂っている映画です。
上映中に何度も映画館で笑いが起きましたが、
笑いの後に薄ら恐ろしくもなってくる。
こういう話や空気感って自分の周りにもあるのではないか、という。
「ニコニコ人生センター」という新興宗教団体による、
とあるプロジェクトに選抜された3人の孤島での生活。
そのうちの一人は、ちょっと影のある、グラマーな若い美人。
そりゃ何か起きて当たり前だよなという状況で、
最初は極めてストイックな生活を続けていくものの、
とある事件以降、その歯車は一気におかしくなっていく。
そして行きつくところまで行きついてしまう。
誇張と省略が効きまくった、魅力的なストーリーもさることながら、
北村優衣に尽きるのではないのだろうか。
彼女の器の大きさを感じさせる演技と存在感。
まだ24歳と聞いて驚いた。
今後もこの作品と同じテンションで映画にチャレンジして欲しい。
可能であれば、城定秀夫と北村優衣のコンビで、
これからも何作も作っていって欲しい。
城定が、女優としての彼女の魅力に惚れ込んでいることが
良く伝わってきた。
