今作は、ヤンキー系の中でも、他よりもギャグに力が入った作品だった。原作も確かに面白いらしいが、役者の演技が高評価に繋がっているように感じた。コメディ系の実写となると、多くの作品は、原作と比べた時に誇張表現や方向性の違いが目立ってしまうが、今作はその点においてバランスが良かった。総じて、見ていて違和感の少ない作品だった。ストーリーに関しては、特筆すべき点はあまりない。だが、とにかく、スピード感あるギャグと、状況に素晴らしくマッチした音楽によって出来た作中の雰囲気が魅力的だった。
それにしても、青春映画というと、見れば元気の出る作品が多いが、歳を重ねるごとに虚しさを感じてしまう。あぁ、気づけば、もうおっさんだなと思う今日この頃。
(内訳)
面白さ 3.9
学び 3.3
構造 4.0
