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ある夜、彼女は明け方を想うのNGのレビュー・感想・評価

3.0

わたしは正しさを好んでいるし、正しくありたいと思うけど、みんながみんな正しいことばかり選べないことも知っているし、にんげんは間違える生き物だから、なんとなく年上彼氏のきもちが知りたくて、年下男子におなじことをして沼にハマってしまう。出張前の喧嘩、外される指輪、そういう不安と孤独を忘れさせてくれる、たくさんの愛を伝えてくれる僕をすきになってしまう彼女はなんともにんげんらしいな、と思う。
彼女が放任主義の母子家庭育ちというのもリアル。

僕にじぶんはただの代替品だったなんて思ってほしくなくて「嘘でもいいんだけどさ、」と予防線を張った僕に「嘘は言わない」「ちゃんとすきだった」と返したり、彼女がはじめてつくった(と思われる)お財布が明け方の空の色だったり、くじら公園であの日とおなじハイボールをのんだり。僕と親友だけでなく、彼女にとってもあの時間がマジックアワーだったから『ある夜、彼女は明け方を想う』


彼女が本能で恋をしてしまう男(夫役)は成田凌がよかった。
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