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生きる LIVINGのhaiziのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.5
日本が誇る世界的大巨匠、黒澤明監督の作品“生きる”のリメイク作品。

・・・・・・恥ずかしながら、そういうコトを全く知らずに観賞。
オリジナル未見の私的には、THE英国~~~っ!!って感じた。

非常に抑制されている作品、という印象。

古いロンドンの街並みがクラシカルで美しい✨
カズオ イシグロさんの脚本も控えめですごく“らしく”て好感度↑↑
そして、なんと云ってもビル・ナイさんの味わい深い好演✨✨

余命宣告された男の残りの人生の物語。
英国版“灯滅せんとして光を増す”と云ったトコロかしら?

“光を増す”と云っても、ビル・ナイ氏演じる男はスゲー事をやる訳ではなくて、ただ今まで、何となくでやっていた目の前の仕事に対する熱意が増し、真剣に取り組むようになる。
でもその熱意の違いが、成果となって残っていくのが良かったなぁ。。。

“怒っている暇はない”このセリフは、刺さった。
肝に銘じよう。。。( ゚д゚)ウム

初老に差し掛かったおばちゃんにはすごく刺さる。
少なくとも、向こう一週間は仕事のモチベーション上がりそう↑↑
一週間かよ!!
と突っ込まれそうですが、一週間です。。。(^^;)
日常で、モチベーションを保つのは容易ではないのョ。
ラスト近く、そんなリアルな描写もあって、、、大きくうなずくおばちゃんの私。。。
あの新入社員君には変わらずに頑張って欲しいなぁ。

物凄く控えめで静謐、派手さはないけど、滋味深いスープのようにじんわりと沁みる良作☆☆

黒澤監督の作品も観てみたいな。
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