無知A

ハケンアニメ!の無知Aのレビュー・感想・評価

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)
3.6
目先の覇権ではなく、未来に残る作品。目先のハッピーエンドではない、バッドエンドの先にあるかもしれないハッピーエンド。リスクがあったとしても、この出来そうで出来ない選択をする覚悟と行動。やはり、素晴らしい作品を創るとなると、並々ならぬものが求められるのだなと感じた。やはり、創造する力、技術というのも重要なのかもしれないが、最後には精神力なのかなと思う。

やはり、普通のハッピーエンドもいいが、何か失うものがあってこそ成り立つエンディングというのも良いと改めて思った。不幸があってこそ幸せが感じられるように、その作品におけるハッピーエンドというのはバッドエンドの先にあるはずだ。今作の場合は、最後の最後で完全なるハッピーにしたが、ハッピーを匂わせるバッドエンドというのも乙なものである。

総じて、今作は制作の大変さと喜びや、やり甲斐がギュッと詰まった作品だった。いかに多くの人が作品に携わっているのか、作品がどれほどの影響をどれだけの人に与えているのか。考えてみると、非常に壮大で素晴らしい仕事なのだなと思うばかりである。だからこそ、映画好きとして、映画を作った人たちへの感謝とリスペクトを忘れてはいけないなと、今回は考えさせられた。


(内訳)
面白さ 3.5
学び 3.7
構造 3.6
無知A

無知A