父を失ったNY大戦で危うい所をホークアイに救われた少女で、憧れから弓術を学ぶケイト・ビショップ。エンドゲーム後、再婚する母の付添で訪れたチャリティー開場で闇オークションを「ローニン」の衣装を奪って撃退した彼女が、その衣装でかつて暗殺者として活動したホークアイと出逢い事件の中で師事する様を描くヒーロードラマです。
映画に加えてドラマにアニメと新たなスタイルを模索するマーベル・スタジオがフェーズ４の第八段としてDisney+で公開したドラマシリーズで、先だって映画公開された『ブラック・ウィドウ』に続いてアベンジャーズの主要人物ながら単独作品の無かったホークアイを主役に据えた物語が多くのファンから支持されて高評価を獲得しました。
10年支えたジェレミー・レナーから「キャラ」を継承する物語は至極真っ当で、後日譚であり序章でもあるフェーズ４に相応しいものになっています。関係性はスパイダーマンとアイアンマンの二番煎じを感じる所はありますが、現代の「こじらせ女子」を演じさせたらピカイチのヘイリー・スタインフェルドの魅力が補って余りある一作です。
