千年女優

シー・ハルク:ザ・アトーニーの千年女優のレビュー・感想・評価

2.5
ハルクことブルース・バナーを従兄弟に持つ女性弁護士で、ある日遭遇した事故の際にブルースの血を浴びたことで同じ変身能力を手にしたジェニファー・ウォルターズ。それによってメディアに「シー・ハルク」と望まぬ形で注目を浴びる彼女が、同じ超人たちの弁護やそれを気に入らぬ人々の邪魔に対峙する様を描いたヒーロードラマです。

新ヒーロー台頭と共に既存の人気キャラの10年間を支えてきたキャストからの新陳代謝を図るマーベル・スタジオが、コミックスでは80年代から登場する人気ヒーロー「ハルク」の女性版を描いたDisney+公開作品で、子役出身のカナダ人女優タチアナ・マスラニーが演じるコメディテイストの物語で視聴を集めると上々の評価を獲得しました。

六話が平均のドラマシリーズにあって『ワンダヴィジョン』以来の九話に及ぶ物語で、キャリアウーマンの悲哀をベースにしたシー・ハルク誕生に留まらず、法廷コメディや第四の壁らの様々な要素を取り入れます。お話としてはかなり散漫で、構成要素のどれをとってもやり切れておらず、メタ落ちではマルチバースが聞いて呆れる一作です。
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