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ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズのAKALIVEのレビュー・感想・評価

5.0
これぞノーマライゼーション映画の代表格だ!

ゆっくりとしたコミュニケーションが辿り着くのは、「「「   コンセンサス   」」」だ。登場人物ほぼ全てが変人であるにも関わらず、全キャラクターに愛着を感じずにはいられない?コロナ禍で何が起こったかと言うと、資本主義の幻想の消失だった?資本主義(: 必要だと想わせて買わせる……エコシステム……エジソンがそうだ……フォードがそうだ……)の幻想の消失だった?レディオヘッドの「エアバッグ」?   僕は甦る   僕は甦る   僕は戻ってきた   宇宙を救うために   おどろいた   生きてる   エアバッグが開いたのか   ……ふざけんな💢みんな、どう?"命は救いますので車に乗ってね"みんな、どう?"タピオカにダージリン・ティー注いでみた"ーー色んな疑問があるとしても、一つ一つ誰かに訊ねてみる、そんな瞬間瞬間の積み重ねが、このリンチ作品にはある。とにかくスローテンポ、とにかくスローラーナー

あ、ゆっくりとした生活者には、
📝🎸🎶
Uh? Uh?

余計な広告は
余計なお世話だ
夜には寝るし
俺は天使

ノーマライゼーション
ニュー・コミュニケーション

余白ある心は
独白より対話だ
夜には寝るし
俺だけ天使

ノーマライゼーション
ニュー・コミュニケーション

Hey… Hey…
などとラップしてしまいました😅面白い事に、資本主義では得られないモノもあるのかなって、俺は想うし、味も変わらない、新装の商品を楽しむくらいなら、かつて見たキューバの人たちの、1950sのアメ車を乗り続けるあの光景に勝るモノはないなと、唾を吐いてみる。

気候変動待ったなし!

さあ、ぼくたち、何から変えていこう?

おれたち、こんなに、いそいで生きているのに!
後の世代には、「何もかも遅いよ」って叱責されてんだよね

はやいの?遅いの??

これは、遅いけれど、しっかりと「「「   合意   」」」が得られる、一つの羅針盤

そして第1章〜第16章、ゆっくりとしたやり取りを楽しんだ後は、第17章〜第18章で、FBIの出番ということで、彼らにしかできない巨悪との戦いを見届けることになる🧟‍♂️この辺りは大好きなトゥルー・ディテクティヴみがありました❣️市民の素晴らしさと、それでも市民には危険過ぎる闇の奥へと勇敢にも入っていく真の刑事という、そんな素晴らしい物語であると、確かに受け取った🧙🏻‍♂️🧝🏻‍♀️

片や、『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』という性急なアニメも。情報がはやいので、日本語字幕を付けて、テンポよく観ていく。ちょっと「〈タツノコプロ〉の『マッハ』や『みなしごハッチ』のオープニングみたく、アニメーションと背景がバシッと合わさることで、多くの情報を伝える絵がほしいなー!」と想わずにはいられなかったけれど、円城塔の脚本を、堪能してる

補助輪走行(なんだそりゃ)…
そうやって楽しんでいる作品も
あるなかで、やっぱり、リンチには勝てない、そんなとこです、はい。

ゆっくりとしたスピードで、一歩一歩確実に、視聴者の合意を取っていく、プロセスの話をしよう。

ゆっくりとした生活者には、行き急ぐ人たちが得ているモノは得られないが、彼らに得られないモノを得ている可能性がある、だから自分はどっちなんだろうと考えてるんだった🤔🤔🤔

補助輪なんて




🤔
🤔

🤔
🤔

🤔
🤔
すべてを
伝え切る
映像のスゴさ

なんとU-Nextで1990年の『ツイン・ピークス』からこの最新作まで、全部観れる環境が整えられている。これは最高としか。

自分だけのーー『ツイン・ピークス』は「ここ」がスゴい』ーー楽しみ方を見つけて、ニーチェとサルトルが議論をしているかの様な、『ファーゴ』という世界一のヒーロー像を僕に見せた映画の、あのフランシス・マクドーマンドさんが「インクルージョン・ライダー」と数年前に言った様な、世界は、自分は、ゆっくりと変わっていきます🎶🎸📝

前半のアンディとホークの対話とかスゴいモノがあったし、後半の不良少女に手を差し伸べ正しく導こうとするFBIのシークエンスとか。

本当に気づく事が多かったです‼️

自己責任論が身に染みたままで、国も役割を放棄していても、そこから一人残らず皆んなが抜け出し、皆んなで国を再建し、なんて想っている今日この頃。
①不安の声を聴く
②"つながり"を作り、広げる
③行政に「公助」を促す
この①②③はどの領域の人もできる🤓
僕たちが皆んなでする大事なコトってきっとこんなだよね❗️

リンチは「これは夢なんだ」と言った

だから僕も「この映画は万華鏡なんだ」と言おう…

そして僕に
現代の現実的な解決方法を考えさせた。

考えるのはいつだって自由だ。

皆んなと一緒に行動するのも自由だ。

キャスト総勢217名!かつて彼の夢に出演したスターたちだ👯‍♀️

アンソニー・ホプキンスは出演していないが🎩…

個人的に、リンチのインタヴューを拝読すると、「このロクデナシはどうしようもないな」と想うし、"きっと独りぼっちで閉じこもってる"

悪い👎クーパーが先に世に放たれ、という始まりの意味がわからなかった、最初。そして善い🙏クーパーが登場(魔人ブウ…👅)、だんだんこれは、リンチ自身の表現だと、そんな気づきもあり、これいいね!と、興奮気味。

"繰り返し"だが、"ゆっくり"としたドラマ演出が、逆に圧倒的に"新しい"ーーリンチ「俺の映画ってこんぐらいのテンポじゃないとワケ分からんのだよな」と、やっと気づきましたかと、個人的にはそこに心底感動する。

「生まれて 死んで 遊んで 考えて 笑って 笑って 笑って 笑って」(ゴジラ S.P <シンギュラポイント>)

とここで、宙ぶらりんにしてみる🎶

それでも、明確に線引き、誰もが独りじゃないと、言いたいから、最後にAdoの話をする。ヒトは皆んなで生きている

Adoとは自分は…なにか…自信を持てず、ただ外に出て「踊りたい」のだけれど、だけど外に出たら「撃たれる」んだ、そんなキャラクターだと想っている。

「踊」がリリースされた夜に、勢い余って連想ゲーム的に100曲のプレイリストを作ってみたんです。まず私が想いついたのは、Gorillazだった、ご存知ですかね?ここから僕の認識ですが………🇬🇧政治的な「ブリットポップ」の狂騒の代表的なバンド=Blurのフロントマン=デーモン・アルバーンは、mid90s、非常にイライラしていた、元々メンタリティ的には多人種に囲まれ、ダブ、レゲエ、ヒップホップ、キューバ音楽、なんでもござれな多文化さと自由さを愛していた男、いつの間にやら、画一的になっていくロンドンの町並みに、幻滅していくと同時に、グローバリゼーション≒多国籍企業≒消費文化-アメリカにも幻滅、レーベル会社からの、「アメリカ≒グランジでいけ!」との圧力にも、心底ウンザリで、「おれは、おれの知ってる、ローカルなロンドンを鳴らす」と『パークライフ』を完成させる🇬🇧🎶………皮肉にもそれは「ブリットポップ」として政治利用され、新政権はイラク戦争にも加担、あの頃の若者たちは、人殺しに間接的に加担した事に………………???

でもデーモンは何と戦っていたのか⁉️❓………………多国籍企業、グローバリゼーション、消費文化、その代表としてのアメリカ的なモノ、カウボーイ、サラリーマン、マクドナルド、ファスト・ファッションなどなど。

カッコいい。
全ての道はデーモン・アルバーンに通ず
そしてGorillaz🎶
という認識📚

アニメ・キャラの向こう側に隠れるコトで、多文化国家としての、グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国を鳴らし続けて、20年、そんなデーモン・アルバーンとAdoが重なって見えてくる。

ポップは大衆に都合よく消費される………であるならば、はじめからイメージを流布してしまえば………きっとそう考えたデーモン閣下🎭

「「「   切実さ   」」」や「「「   かけがえのなさ   」」」を歌う時こそ、慎重に🎭🎭

ビリー・アイリッシュもそうだ。ザ・ウィークエンドもそうだ。ダフト・パンクもそうだ。エイフェックス・ツインもそうだ。おおお、みんなそうだな🛡

だからAdoもきっと………

NO REALLY 💬or🔊 IT'S UP TO YOU
XO!!!

「「踊」から連想する100の楽曲」
https://open.spotify.com/playlist/6ztsGPU0FngpVaGXTxT4Yz?si=fmxF9p7yQzaAv3qkiHuyWw

https://youtube.com/playlist?list=PL_LrnOocTXWGIFTIx6xzFgqOaWTuCQJxi

「音楽」的にまず連想すべきなのは、知人曰く、「これじゃない?」と教えてくれたChildish Gambino「This Is America」(2018)がやっぱり最高🎶🎶🎶ーーこの曲こそ、Adoさんの状況をおそらく的確に表している。つまり、「外には出られない」「外に出ると撃たれる」「ワタシはただ踊りたいだけなのに」ーーそうだ、ひきこもっている(分からない)ヒトの気持ちってこれだよね⁉️

そして最後は(ここからまたパラノイアご注意🚨)、やはり皆んなの話を。1980s、炭鉱労働者のストライキが頻発した。サッチャーの悪政だ。労働者たちは正しい。そして現在(いま)。ほぼ全てのヒトが自分のSNS/AIの中に「正しさ」を持っている。「オルタナティヴ・ファクト」到来。

「The Beatles」の後に商売人がやって来た。The Beatlesのギャラは高すぎた。言う事聴かないし。しかし無数のフォロワーがデビューした。そう「音楽産業」の到来。そこでSex Pistolsが「オルタナティヴなエコシステム」を作り出した。「自分たちの(レコードを配れる)流通経路」の到来。テーゼ、アンチテーゼ、アウフヘーベン。到来、到来、到来。これだろこれ。

1万人集められなくてもいい。
100人のお客さんでいい。
「え?じゃああたし達も音楽やる」と女性たちの表現も出てきた。最高❣️「ジェンダーとエンパワメント」の一例❗️

全てが「正しく」、全てが「小さく」、
「「「   あれ?これでいいんだっけ   」」」

気づけば、サッチャーと、炭鉱労働者イジメが。

SNS/AI時代の現在(いま)もそう。
少しの差異が気になってちっとも団結出来ない。

「正しい至上主義」(トントントントン❗️何の音❓)

トントントントン‼️
ベースライン‼️
罵りの言葉の数々‼️
ふてぶてしい4人‼️

The Stone Rosesの登場❗️‼️⁉️

The Stone Roses『The Stone Roses』(1989)は、私的には、このアルバムは「通奏低音」として「暗い」印象を持っているが、それがひっくり返るのが、最後の曲「I Am the Resurrection」の3分半過ぎからの後半だ。めちゃくちゃダンサブル。1990sを「ダンス』の到来だと決定付けた🥁(はずだった…?)

その直前のコーラスのリリックはこうだーー
I am the resurrection and I am the life
I couldn't ever bring myself to hate you as I'd like/俺は預言者だ 俺は生なんだ もうお前のこと嫌いじゃないよ 昔は嫌いだったけどな…

預言者とは、神の言葉を預かっている、つまり、これからそれを教えるよ♪ ということ。そう、楽曲前半の罵りの言葉の数々ではなく。

それは「ダンス」「踊ること」

今はまだ夢で逢いましょう
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