Ayumi

セックス・エデュケーション シーズン4のAyumiのレビュー・感想・評価

4.5

ついに最終シーズンを迎えてしまったセックス・エデュケーション。特にE7、E8ではオーティスとメイヴの切ない展開を予感させ、見ながら号泣した。なんと素晴らしい青春物語なのだろう。

ムーアデイルが廃校となり、キャベンディカレッジに入学したオーティスたち。そこではすでに有名なセックスセラピスト・Oがいるという導入がとてもコミカル。せっかく作った紙のチラシは「環境に悪い」とたしなめられ、またカレッジの目立つグループとの関係に戸惑い、エリックと一緒に慌てる。実家でもジーンが新生児の世話に追われ、オーティスのリズムを狂わせる。

米国に進学したメイヴはある出来事でムーアデイルに帰ってきてオーティスと過ごすのだが、作家になりたいという夢をまた追いかけるのか、居心地の良いムーアデイルに残るのか、葛藤をすることになる。エイミー、アダム、ジャクソン、ヴィヴ、ルビー、キャルたちも、自分のアイデンティティや親との確執、出自などをめぐって悩むのだが、明らかにシーズン1から比べて大人になっている。

ローリー・ナンがインタビューで「オーティスとメイヴが一緒になるエンディングは考えていなかった。彼らはまだティーンで、ソウルメイトに出会うタイミングとしては若過ぎた」という趣旨のことを語っていた。ポップにコミカルに性を描いてきたドラマの中で、彼らが一緒に過ごすシーンはどれもひたすら美しく、心を打つものだった。私はこのドラマを何度も見返すことになると思う。
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