2020年Netflix海外ドラマ
最新の「007」脚本チームにも参加した注目の女性脚本家のシナリオ
「FLEABAG」とは「だらしない」という意味(ドラマ解説によると)
独身アラサーで客のいないカフェのオーナーである主人公(ドラマ中に名前が出てこないのだ!)は、皮肉屋で自分の性欲に忠実。
見た目、キレイな女性だと思うが、本人は出来が良くて美人で細身なのに豊満なバストがあり、素敵な家と夫と収入の良い仕事を持っている姉に底知れぬ嫉妬心を抱いている。
カフェの経営が傾いてお金が無い事を黙っていながら、自分が大変だから人の物を盗んでも構わないと考えているし、いろいろ対人関係が破綻している。
そんな危機的状況の彼女の心の呟きが観ているこちら側にダダ漏れ。
カフェを一緒に始めた親友は「不慮の自殺」で死んだばかり。
その親友が可愛がっていたモルモットを店で飼って可愛がっている。
いろいろヤバい彼女だが、何度服を盗まれても怒らない姉や、何度別れても戻ってくる彼氏や、良心のある心優しい人に恵まれていながら、そこにたまらなく嫌悪感を抱きそのため自己嫌悪に陥っている。
観ているこちらも、主人公が楽しい人ではないとわかっていても、だんだん放っておけなくなる。
ドラマのストーリーが進むうちに彼女の中にある胸が張り裂けそうな叫びが聞こえてくる。
現代のロンドンを舞台にある意味幸せなのに不幸な彼女の姿はどこかの部分が自分とリンクするかもしれない。
主人公に名前が無い新しいタイプのドラマ
既に第2シーズンもはNetflixで配信されている。