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the波乗りレストランのaiaiのレビュー・感想・評価

the波乗りレストラン(2008年製作のドラマ)
3.8
(--ii--)サザンと大泉洋が織りなす海辺のBGMドラマ
~歌と紐づく作品vol1~

この歌いいなぁ、なんか刺さるよなぁって辿っていった先に見つけた作品とか、昔からよく知ってる歌をフィーチャーした作品とか、歌と紐づく作品について語るコーナです。

サザンの歌にフィーチャーしたドラマは、自分が知ってる範囲だと『ふぞろいの林檎たち』と、本作『the波乗りレストラン』ぐらい。

海辺のレストランっていっても、こじんまりした海の家みたいなカフェで、しかも休業中。
休業中なんだけど、なぜかいろんな人がやってくる。
マスターは大泉洋。

その店にやってくる人たちは、別にマスターから答えを聞きたいわけではない。

いってみれば、その店は海辺の砂浜にぽつんと置いてあるベンチみたいなもので、そのベンチの端っこにマスターの大泉洋が座っていて、代わる代わる隣にいろんな人がやって来ては座り、なにか話していたと思ったら、すぐに立ち去っていく。

海辺というのは、本来そういうものかもしれない。
誰もがそこに答えを求めにやってくるのではなく、波や風の音をBGMに、ただ、自分を確かめているだけなんだろう。

話毎に選曲されたサザンのヒット曲が、回ごとの話のテーマにそっている曲なのかと問われれば、別にそうとは思えない(脚本家のなかでは紐づいているかもしれないが)

かといって、特段の違和感も無い。

それがサザンマジックだろうけど、役者大泉洋にも同じことがいえる。
このドラマ、いろんな俳優がやってくるがどんなのが来ても、彼には違和感がない。
サザンの曲みたいに春夏秋冬全天候型の役者というか、受け身がうまいというか。

このドラマ、1話の時間が短くてみやすいのだが、当時の放送時間が変則すぎて、後でDVDで補完するも、全部みきれてないかもしれない。

全部のメニューを食べなくとも、その海辺のレストランの記憶はありありと残っている。

そんなテイストの群像劇ドラマだった。
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