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ONE PIECEのaiaiのレビュー・感想・評価

ONE PIECE(2023年製作のドラマ)
2.5
実写化することに意義がある。
アナザーワンピース構想は戦争反対がテーマ?
とはいえ、泣けないワンピースって、クリープを入れないコーヒーみたい😅

昨日、日本バスケがW杯最終戦で勝利し、48年ぶりにオリンピック自力出場を決めた。

こりゃ負けたなと思ってたら追い上げて勝つ試合もあれば、楽勝だわと思ってたら追い上げられてひぃーひぃー逃げ切る試合もあった。
ほんとヒヤヒヤする試合の連続(”ヒヤヒヤの実の能力者”かよ😂)

まさに実写版SLAM DUNK?

なんて言いながら、実はSLAM DUNKの名前は知ってるけど、読んだこともみたこともない自分😅

世代によるところも大きいだろうが、昔と違い、名前は知ってるけど、みたことない有名アニメが増えてきた感がある。鬼滅の刃、呪術廻戦なんかはその最たる例かも(一応自分はみてるけど)

同じように自分の周りにはワンピースの名前を知ってるけど、見たことも読んだこともないという知人が多かった。

こういった有名アニメの実写版は、卵が先か鶏が先か(アニメをみるのが先か、実写版みてからアニメをみるか)という問題以前に、その内側に矛盾を抱えていることに留意したい。

原作ファンが抱く実写化への期待は「再現性」のひと言に尽きるが、一方、作り手はアナザースカイを狙う。

原作と全く同じであれば、作り手の存在意義が問われるわけで(単なるコピーならやる意味が無い)、そもそもスタート時点でファンと作り手の間に溝があるのが、この手の実写化の宿命ともいえる。

成功基準がファンと作り手ではスケールが異なるため、評価軸をどっちに倒すかによって評価が分かれる。つまりは賛否両論となる。

自分は、今回の実写化に対しては、オリンピックの「参加することに意義がある」を借りて、

「実写化することに意義がある」

と評価している。

よくぞ実写化にこぎつけたなと。
そこは拍手喝采😆

とはいえ、もう少しやりようがあったのではないか。
8話みたが、ひいき目にみても寝落ちレベル。
ショーランナーを変更しない限りは、シーズン2があっても見たいとは思えない出来栄えだった😭

‐実写化の考察

今回の実写版の時間軸からするとずいぶん後になるが、原作では海賊VS海軍の全面戦争が描かれる「マリンフォード頂上戦争」というシーズンがある。

主人公ルフィーは、あまりの衝撃な展開もあってか、意識不明の重体で退場する。

このシーズン、少年漫画を逸脱したようなテイストだった。

誤解を恐れずにいうと、少年漫画に”戦争”という枠組みを持ち込んだその反省からなのか、揺り戻しからなのか、以降、ワンピースは少年漫画へと原点回帰したような印象を持っている。

今回の実写化で、なぜにコビーがこうも多く登場してくるのかもその文脈で理解できる。

作り手は昨今の国際戦争を背景に、コビーを戦争反対の”象徴”として捉えているのではないか。

原作では「マリンフォード頂上戦争」に終止符を打つべく、海軍大将赤犬のマグマの一撃を覇気に満ちた剣で寸止めし、コビーの命を救った赤髪のシャンクス。

戦争を終わらせる仲裁役をかって出たシャンクスはコビーを「お前の勇気ある数秒が世界を変えた」と評価する。

実写版では、海軍で成長するコビーをルフィーと対称的に描きつつも、戦争反対をブレずに訴えるコビーの勇気を真正面からぶつけたい、そういう意図が作り手(原作者含め)の青写真、アナザーワンピース構想にあるような気がした。

‐ワンピースファンの端くれとして期待すること

漫画ワンピースが発表された年はすでに大のおとなだったし、なんか体がゴムみたいにびよ~んって伸びるアニメが人気みたいだけど、あんなおこちゃまアニメのどこが面白いんだろう。完全に横目でスルーしていた。

それがなんのキッカケで見始めたのかもう忘れたけど、気がついたらアニメみて、単行本読んで、総集編まで読んでいた。

しかも、いい歳こいた大のおとなが号泣しながらみてるという状況。

思えば、ファースト・シーズン、イーストブルー編全61話を初見完走したのは、今から20年も前のこと。

自分を”ネタバレの実の能力者”とかうそぶきながらレビューを書いてた頃が懐かしい😅(ここ最近は歳をとってないことに気づき、ロギア系ドリアン・グレイの実の能力者と名乗っている😱)

本作がシーズン化されるのかわからないが、されるとすると期待するのは海軍三大将の描き方。

海外の俳優とかキャスティングせず、思い切ってモーションキャプチャー+CGなんかを使い、三大将のモデルとなっているあの日本を代表する役者の面々を出してくれないかなぁ~

それこそが、実写化の意義だと思うんだけどなぁ。
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