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ドラゴン桜のsingerのレビュー・感想・評価

ドラゴン桜(2021年製作のドラマ)
3.8
毎週、毎週、とっても楽しませて貰って、「なるほどなぁ」と勉強にもなったし、満足度の高いドラマシリーズだったなぁと思います。

でも、最初は南沙良ちゃん目当てで観始めたというのが、正直な所でした。
彼女は、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」、「無限ファンデーション」、「もみの家」と、出演映画を3作品観て、特に「もみの家」での演技が本当に素晴らしく、まだ19歳にして、とても心の機微を自然に演じられる女優さんだなぁと思って注目していた女優さんの1人でした。

今作での南沙良は、明朗快活な女子生徒役で、毎週見せてくれる本当に笑顔がとても可愛らしくて、まさに可愛さ爆発っていう感じなのが良かったし、映画で見てきた彼女の役柄とは、また違った魅力がいっぱい感じられたのも嬉しかったなぁ。
なので、きっとここからブレイクして、色んな作品で活躍する彼女が見れそうな、そんな期待を感じさせる作品だったので、これからも彼女のことは応援して行きたいし、すっかりファンになってしまいました。

そして、今作には日本映画好きには、堪らない若手俳優がこぞって出演していたのも見所のひとつでしたね。

最近では「ザ・ファブル」でも存在感を見せてくれていた平手友梨奈。
もう、その圧倒的な瞳の力だけで絵になるような、天性のルックス。そして、そこから生まれる表情の強さが突出してるなぁと思います。
演技の方は、まだまだ上手いとは言えないけど、きっとこれからも彼女が女優として高みを目指す限り、どんどん成長を重ねそうなポテンシャルの高さは感じさせられましたね。

自分も好きな監督の一人である、今泉力哉監督の秘蔵っ子。
「パンとバスと2度目のハツコイ」、「mellow」に出演し、そして10月公開の「かそけきサンカヨウ」では、ついに主演を務める志田彩良。
「パンバス」では、まだまだ初々しさが抜けない感じだったけど、作品を重ねる毎に自信が表情に出て、今作では芯がしっかりとしていて、心強い雰囲気のある小杉さんを、堂々と演じられていたんじゃないかと思います。

映画初出演となった「蜜蜂と遠雷」で、いきなり抜群の存在感を見せて、まさに鮮烈なデビューを飾り、日本アカデミー賞の新人俳優賞にも輝いた鈴鹿央士。
個人的には、このドラマで1番好きな役柄だったなぁ。
作中、1番って言って良いくらい、目まぐるしく心境が変化しながら、自分と真っ直ぐに向き合う事で、成長していく藤井くんの姿がとても感動的でした。

そして、こちらも映画「町田くんの世界」で、映画初出演にして、堂々と主演を務め上げ、今作では役作りとして体重を10キロ増やし、丸刈りにするという体当たり演技を見せてくれた細田佳奈央太。
とても難しい役柄だったと思うけど、最後まで演じ切った、そのチャレンジは成功していたと思うし、きっと彼を新しいステージに引き上げてくれたんだろうなぁと。

まだ映画出演作は「ブラック校則」のみですが、今作をきっかけに映画やドラマでも注目を集めそうなKing&Princeの高橋海人。
今作の生徒側の主役的キャラクターだけに、やっぱり最後までカッコ良かった。そして、ラストシーンの表情も抜群に良かったなぁ。

子役時代から注目を浴びつつも、海外留学を経て、役者として新しいキャリアを歩み始めた加藤清史郎。
幼い頃から知ってるだけに、大きくなったなぁというだけでなく、成長を感じさせる演技が光ってました。

と、今作で東大専科の生徒役を務めた俳優陣は、みんな煌めくような個性と、感情の波、そのぶつかり合い、そして、喜怒哀楽を毎週見せてくれて、本当に見応えがあり、感動的で、見ていて気持ちがスカッと爽快になるような、そんなドラマシリーズでした。
とても、面白かったです。

そして、彼らがこれからも日本の映画・ドラマを舞台に、活躍してくれるのを楽しみにしていたいなぁと思います。
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