Rocco

涙の女王のRoccoのレビュー・感想・評価

涙の女王(2024年製作のドラマ)
3.8
『愛の不時着』スタッフの作品だし、キム・ジウォンが好きなので勝手に期待を膨らませてみた。

キム・スヒョンはとても表情が豊かで観る度に感心。泣き顔とか、母性本能に訴えるタイプ?若い人には受けるのかな。優等生タイプでキム・ジウォンが言うほど色気は感じないけど。

ロックダウンの時に観た不時着は、様々な計算が奏功して、時流にも合っていて上手いなと思ったけど、こちらは今一歩共感しづらかった。

とはいえ、イタリア人の弁護士とか、カメオは豪華だし、『新しき世界』のオマージュには笑っちゃったし、キム・ジウォンのガードが外れてボロボロになってるところとか、そういう彼女を受け止めて支えようとするスヒョンのまっすぐな視線とか、ドンヨン夫婦とか、最後の方では泣かされたけども。

個人的な発見は、会長の愛人を演じたイ・ミスクが、イ・ジョンジェの『情事』の相手だったこと!韓国では色々出演されているのかよく知らないけど、年齢聞いてビックリだし、年を重ねても品があってキレイだなと。その彼女が丁々発止、イメージ崩壊レベルの大活躍!

もう一つのビックリは、叔母役のキム・ジョンナン。スカイキャッスルや不時着にも出てたというので検索したら、あの人だったのか、と。変わりすぎてて全く気づかなかった。彼女も出ずっぱりで大活躍!他にも、ヒップタッチの女王で笑わせてくれたパク・ソンヨン、解放日誌のイ・ジへも、ヒョヌのお母さんのファン・ヨンヒも良かったし、ナ・ヨンヒ(ちょっと一本調子だけど)も含めてアラフィフ&アラ還の女優陣の演技対決という視点で観ると、結構面白かった。

最後、パク・ソンフンは声も深みがあるし、中途半端ないい人より残酷な悪役の方が持ち味が活きるのではと思った。
Rocco

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