仮面の大使

不適切にもほどがある!の仮面の大使のレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.1
 時をかけるオヤジドラマ。

 1986年。「地獄のオガワ」と恐れられていた体育教師小川市郎(阿部サダヲ)がバスに乗って到着したのは2024年だった。市郎は昭和では常識的な行動が未来では不適切であることを知り、愕然としてしまう。だが、未来にも問題点は多々存在しており・・・という話。

 クドカン×阿部サダヲ。面白くないはずがないと思ってましたが、期待以上でした。意識低いタイムスリップコメディとの触れ込みだけど、全然そんなことなくて昭和と令和のそれぞれの問題点を浮かび上がらせ、どっちの時代も異常だよねということを示してくれた。

 登場人物とそれを演じる役者もとても合ってたなぁ。阿部サダヲはもちろん、できなかった親孝行をする仲里依紗、聖子ちゃんカットがお似合いで親父思いの河合優実、板東英二大好き吉田羊、娘思いの古田新太、そしてムッチ先輩と秋津の二刀流磯村勇斗。みんな良かった。

 どんな時代でも生きづらい要素はあって、それを少しでも減らすには寛容が大事であると学びました。

 新しい「タイムトンネル」もでてきたし、続編ありそう。続編放送までこの不適切な時代を寛容な心で生きていきたい。

 

 

 
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