斬切りバーニー

義母と娘のブルースの斬切りバーニーのレビュー・感想・評価

義母と娘のブルース(2018年製作のドラマ)
3.3
2022年、私のお正月は「ぎぼむす」こと「義母と娘のブルース」だったと言っても、過言ではない。

評判の高さは耳にしていたので、どんなものかとジャブ程度に1話見たのが運の尽き(良い意味)で、あれよあれよと12月31日と1月2日の全話一挙放送を見てしまった!!

突然現れた義母に、小学生の娘が拒絶反応を起こすところまでは、現実でもよくある話だと思う。しかし、このドラマの面白ポイントは、その義母が桁違いのキャリアウーマンだったこと。

誰もがドン引きする完璧な土下座を披露し、隙のない戦国部長と呼ばれる役を、綾瀬はるかがキリっと美しく演じている。カツカツと迫りくるヒールの音や、各所で鳴り響くプオォォォーという決戦の合図のような法螺貝……いいねぇ〜(笑)

特に3話では、キャリアウーマンならではの視点とバイタリティを持って、PTAに立ち向かっていく姿は、母でなくとも一人の女性として感動すら覚えた。……まあ、それも家族の支えがあったからこそでしたが。

義母と娘。この二人が、いかにして家族になっていくかーー。
家族とは何なのか。何が大事で、何が必要なのかーー。

本当の家族だから疎かになってしまうことを、この二人に教えられたように思う。