斬切りバーニー

シグナル 長期未解決事件捜査班の斬切りバーニーのレビュー・感想・評価

4.1
2巡目。4月2日劇場版公開のため復習。

前回は、ただただ面白く、無心にストーリーを貪ってしまったが(だから面白いという印象しか残らなかった)、今回は少し落ち着いて、しかも偉そうに、私なりにちょっとだけ分析してみようと思う。


なんと言うか……話の繋ぎ方が異常なほど上手い……。次週への運び方、事件から次の事件への入り方、とか。

素人目線で、しかもそんなにドラマを見ていない奴の感覚だけど、10話完結で、取り上げる事件が4個って少ないんじゃないかな。それと、それらの裏に隠された陰謀が、もう一つ。(こちらは謎のままなので、映画で明らかになると嬉しい。)

だからなのか、すごく丁寧に作り込まれているというか、おかげで時間物にしては、話がとても分かりやすい。

改めて振り返ると、事件の内容は全然大したことない。だけど、過去と一時的に無線が繋がるワクワク感、そして未来が変わるハラハラ感が、このドラマに魅力的なエッセンスを加えているんだと思う。

そして小憎たらしい技として、一つの事件が解決するのが、1話の中盤であること。次の事件の導入部で1話が終わるので、当時リアルタイムでドラマを見ていた方は、さぞかし身悶える思いで一週間待っていたんだろうな。(私なら耐えられないっ!)

他にも、犯人の深層心理や、役者の卓越した演技(北村一輝が我武者羅な若い刑事を熱演)など、上質な刑事物に出会った喜びを半端なく感じた。これが韓国のリメイクとなれば、もう韓国に足向けて寝れないってくらい、韓国エンタメ侮れんよ。

個人的には、坂口健太郎と吉瀬美智子が並んだ時の、長身スラリ美男美女のスタイルの良さを、ぜひ刮目して欲しい!(結局ソコか笑)