何だかんだケチつけながら、完走しました。いや、むしろちょっと毎週楽しみにしていた。人には「突っ込み欲」というものが存在し、私の突っ込みスイッチを見事に押してくれたのである。
特に主人公・夏海とその相手役・健人は突っ込みたいところがたくさん出てくる。
まず健人、この男、神出鬼没である。東京↔︎江ノ島間の移動なんて全く苦に思わず、夏海が行くところ行くところに現れ、または全くアポも取らず会いにくるのである。
一番の恐怖シーンだったのは、第3話の最後、台風で夏海の家がピンチの時に、仕事をほっぽって、ずぶ濡れで現れるシーンである。社長の息子ということもあり、仕事よりも夏海、が基本なのである。
そして夏海、心配になるほどのお人よしで、ダメな父親に全く怒らない。
あと、どこに行くにも基本的に手ぶらである。キャッシュレス主義なのかもしれない。
周りを取り囲む仲間もおもしろポイント満載なのだが、共通して言えるのは夏海の家の食堂にくると基本的に無銭飲食である。夏海がお人よしゆえなのかもしれない。
そしてこのドラマ、敢えて、敢えての王道やってますというフジテレビのドヤ感がすごい。恋愛ドラマによくあるものをこれでもかというくらい詰め込んでます。
海、夏、すれ違い、格差、幼なじみ、アメリカから帰ってきた女、事故、などなど。
このドラマで株を上げたのは、間違いなく修役の萩原利久である。勉強ばかりして他人の気持ちを考えられず、悪気なく辛辣な言葉を周りにかけまくる研修医、これが愛梨との恋愛を通して成長していくのである。
そして一番印象が悪いのが、アメリカから帰ってきた女・皐月役の山崎紘菜である。いらんことする女。夏海が行きたがっている緑黄色社会のライブのチケットをコネ使って取ってあげるのだが、なぜか夏海健人の2枚分じゃなくて4枚取って自分も参戦するという。
それと健人の両親が経済的に苦しい夏海の家との付き合いを嫌がっていることを知り、夏海に対して「健人の将来を考えて!」的な告げ口をするのである。
最終回はそれぞれの登場人物の恋愛をさっさと回収して終わるので、後味は悪くない。ひと夏の出来事にしてはかなりいろんなことがあり過ぎた夏であるということは気になったけど。
でもね、これだけ文句つけてますけど、完走したんです。
あー、たのしかったーー!