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モアザンワーズ/More Than Wordsのapollo1230のレビュー・感想・評価

モアザンワーズ/More Than Words(2022年製作のドラマ)
3.7
【感想】ネタバレあります
これは貴腐人(腐女子のおばさん)の一方的な個人感想です・・。

藤野涼子・青木袖・中川大輔3人とも、演技がもう自然で京都弁も上手、音楽はくるりで、エモさ最高・・。
6話まで、これは名作の予感しかない!!と心震わせながら、みすすめました。
エイジ×マッキーCPはお似合いだし、ミエコとの3人のきらきらした青春がまぶしくて・・。
なので、「代理母」あたりから、すべての彼らの選択に???やめてくれ-の全力反対しか出ずで、もんもんとしながら視聴・・。

LGBTQの世界で、最近はよく同性者が「代理母・精子提供バンク」を利用して、子供をもうけることが、多くなっています。
ドラマや映画でも、描かれていて、台湾papa&daddyシリーズや、タイ「Thonhon Chonlatee The Series」、日本では「佐藤家の朝食、鈴木家の夕食」などなど。
台湾papa&daddyは、年の差CPで、30代後半と20代前半ではじまり、「代理母制度を利用して子供を授かる」ということのお互いの価値観のすり合わせに2年以上かけています。どちらの精子を使うか、子供を授かってからの子育てについて、納得いくまで話し合います。
それで授かったカイカイを二人は、とても大切に育てていますが、幼稚園に入園して、社会が広がり、また悩みがでてきます。
シーズン2では、カイカイを自分の孫だと思っていた親が、パートナーの方の子供(血)だと知り、もう一人、自分たちの血縁をもつ子供を作ってほしいと要望します。二人は、悩み、出した結論は、カイカイをパートナー(血がつながっていない)の家の名字にして、家系図とつなぐという方法です。

正論を話せば、ゲイCPが代理母を利用して子供を授かるというのは、どちらの精子を使うか、授かった後の子育て方法、想定される問題点など、意見をかわし、すり合わせて事前にきめていく対応策が山積みにあり、そこをクリアして、はじめて子供を授かる過程にはいっていきます。
みんな、長い時間、相談し、きちんと考えをまとめた時点で、子づくりする計画性があります。

そういったことを知っているので、この3人はミエコの「自分が必要とされたい」欲求から出した「代理母」の提案に、深く考えもせずに、流される?ままに、決行します。
まだ、エイジは26歳とかで、マッキ-は19歳くらいだよ。もっと長い時間、両親に認めてもらうアプローチを丁寧にしてからでもいいじゃん??10年たっても36歳と29歳だよ。そんくらい時間かけて、いいことだよ!?それで認めてもらえないなら、両親の理解はあきらめてもいい。
なぜ、その若さで、今、ミエコ案の代理母にのっかる??必要ある?

父親はどちらかになることは生物ではあきらかなのに、(父親が跡継ぎを求められているエイジである必要性一択なはず)
なぜ、マッキーまで、性交渉する??。しかも、同日に二人がすれば、DNA検査しない限りは、あやふやでいられるかもしれないけど、別々の日にそれぞれがしたら、それは、はっきり父親がどっちか、確定するよ。
2人の子供がほしいなら、二人を応援してくれているエイジ妹とマッキーで、作れば、どちらの家の血も残せるじゃん?その方が絶対にいい。

そして、妊娠して、つわりなどの症状や週数からエイジの子とわかり、自分とエイジの関係より、ミエコとエイジの関係性が強くなって孤独感を募らせ、逃げるマッキー。えー、そんなの、想定しておこることじゃん。こんなレベルでもうぐだぐだ。全くだめじゃん( ;∀;)
二人から逃げて、なげやりな生活をおくり、深い人間関係をもとうとしなくなった孤独な闇おちマッキー。
同級生の朝人が同じアパートにすんでいて、猫のようなすり寄り方で、ストレートだった朝人をしっかりバイにし、関係をもつマッキー。もう、みたくない"(-""-)" 腐女子は、悲鳴をあげたよ。最低最悪。しかも朝人が、EXIT兼近だし。やだよ-。ここはどうしてもお笑いのイメージがあるから、もっと普通の俳優にしてほしかった。
最期、けじめとして、ミエコ、エイジと3年ぶり?くらいに会って、穏やかに話す3人。でも、エイジとミエコ二人は、夫婦としてしっくり生活を送っていることを改めて認識して、それを寂しそうにみつめるマッキー。
子供の写真などが飾ってある自宅に戻り、でも、マッキーの写真やマグもまだ、しっかりとってある。
エイジは、一人になって、タンスにしまっていたマッキーの洋服を抱きしめ、泣くんだ。エイジはまだマッキーが好きで、想いが残っている。
私、ここでも、まだ二人の復活をあきらめきれなかったんだよ・・・。
「エイジ×マッキー、復活してくれ」とお祈りポーズまでとって、みてた。そんな願いは通じずで、、、めっちゃがっかりした。

誰も得しない「代理母」の行為だった。エイジ・マッキーを親に認めてもらうための子供だったのに、別れる原因になった。エイジとミエコは子供のために結婚したけど、恋愛感情はゼロだから、子育てパートナー。人生長いのに、なんか悲しい。
ミエコとマッキーは2人で会えるけど、エイジとマッキーはもう二人で会えないよね。ちょっとでも導火線が走ったら、絶対着火するでしょ。

エイジはこの先の人生、日本に多い、隠れゲイとして生きていくんだろうね。マッキーを片隅に思いながら・・。辛いわ。
マッキーは朝人との関係を強くできればいいな・・。不特定多数と寝るだけのバイにはなってほしくない。

8話以降、若いという一言では語れない、愚かな3人の行動がみていてストレス・イライラが募り、貴腐人としては、推しCPエイジ×マッキーが結ばれなかったことで、もう気持ちが沈んでしまった。多分、再履修はしないドラマ。

でも、きっと腐女子以外は名作なんだろう。レビュー評価もものすごい高いから、驚いた。みんな、許容力ひろくて素晴らしい。
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