そうねだいたいね

ザ・レイン シーズン1のそうねだいたいねのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・レイン シーズン1(2018年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

一気見。雨に濡れると未知のウィルスで死んでしまう世界のお話。激烈に面白かった。まさかこんなにハマってしまうとわ。登場人物の関係性の変化こそドラマであると改めて思わされる。登場人物それぞれの回想(基本悲惨)を説明になり過ぎないタイミングで自然と挟んでくるので、完全に引き込まれ、当初は好きにはなれそうにない印象だった登場人物たちも回を重ねるごとに愛着が湧き、気づけば主人公シモーンとその仲間たちには誰1人として死んでほしくないと思いながら観ていた。ただ、いくつか気になる部分はあった。というのは、「雨に当たってはいけない」という設定がイマイチ活きてない。雨から逃げる、というよりかは食糧を求めて彷徨うゾンビのような人間や、ストレンジャーからの逃亡がメインの展開が続く。『ザ・レイン』というタイトルなんだし、突然降り出すとかの展開があってもいいんじゃないかとも思ったが、ただ雨は四方八方から降ってくるもので、突然降り出すと逃げることはほぼ不可能。それをやると序盤で登場人物を減らし、物語として展開しずらくなるなどの問題で敢えてやっていないのかもと思い、それらを後半に期待したが、途中から雨が無害であることが判明する展開に。しかもなぜ無害なのかの説明は曖昧(確か無かったっけ?)。あと登場人物たちは食糧と安全な場所を求めて平気で外を出歩くが、いつ雨が降るか分からないにも関わらず、雨具など何かしらの雨から身を守る道具を身に付けていなかったのも引っかかる。現実世界でも天気予報が外れて突然降り出すこともあるのに、全く危機管理ができていないというか。雨に濡れた人や物に触れるだけでも死に至る恐れがあるにも関わらず、雨が止んだ直後に平気で屋上に行ったり、雨宿りしながら外の側まで行って手繋いだりするイカれ野郎がいて、登場人物たちの雨への恐怖心があまり感じられなかった。雨をしのぐ生活を6年近くしていたせいで、慣れて危機感が無くなったというのであれば抜群のリアリティ。まあそういうことにしとこ。