☆☆韓国お受験ドラマはバーリトゥードでおもしろい
主人公は2児のママ。自身はフランス留学の経験もある芸術専攻のインテリであるが、子供の教育については、どちらかというとのびのび育てたい派だった。
そんな主人公サイドが、お受験協奏曲真っ盛りの地域へ引っ越してくるところから物語がはじまる。
物語の偶然設定に突っ込んだところで詮無いことだが、ありとあらゆる信じられないほどの偶然が重なって、折なっていくなかで、親子ともども悲喜こもごものストーリーが進行する。
特筆すべきは主人公含むママ友らの無双キャラにある。
「昨日の敵は今日のママ友」という言葉があるように、激しい言葉で互いに罵りあったママたちが、いつの間にか竹馬の友になっていたりする。
こういったママたちの露骨な日和見は理解しがたいものの、自分が聞いた話によると、日本のママ達もそんな感じらしい。なにかにつけ、ひっついたり、離れたりすることをあっけらかんと、実は計算高く、集団のなかで繰り返す性質があるようです（あくまで聞いた話です笑）
そういう点で、本作はかなりデフォルメされてはいるものの「ママ友無双は国を問わない」ということをうまく描写できているのではないかと思うしだい。
すべては「子どものため」という大義名分の御旗のもと、ママ達の何でもありのバーリトゥードが繰り広げられる。はたしてそれが本当に子供のためになっているのか否か。
ちなみに、「SKYキャッスル～上流階級の妻たち～」も、基本的なドラマツルギーは本作と同じ。
お受験の当事者は大変だろうが、ドラマはすごく面白い。
