朝鮮王朝で名君として名高いイ・サンと宮女の恋物語。
評価が高いところ申し訳ないんですが、あまりはまりませんでした。イ・サン役のジュノの人気が高いのかな。韓国歴史ドラマに求めているのは、政争と強烈な敵なので、途中で敵がいなくなり、恋愛中心に進行した物語に興味がわかず。
あと、この時代を描いた大作ドラマ『イ・サン』を先に見ていたのも良くなかったかな。『イ・サン』で丁寧に描かれていた奴婢の解放などが少し述べられるのにとどまっていたのはとても残念。そこが主題ではないのは分かってるんだけど、触れるのであればもっと描いてほしかった。
最終回の夢ラストも個人的にしっくりこず。たぶんドギムとイ・サンの恋を応援していた人たちからしたらいいラストかもしれないけど、そこまで感情を移入できなかった。
では、最後に『イ・サン』と『赤い袖先』の登場人物の比較。
・正祖:そんなに違いは見いだせなかった。
・ソン・ドギム:『イ・サン』では図画署の女官で、絵を読み解くことでイ・サンを助けてた気がする。一方『赤い袖先』では東宮の女官であり、『イ・サン』のときより元気いっぱいだった。
・ホン・ドンノ:正祖の側近であることには変わりない。『イ・サン』の彼は権力を手に入れた後、権力に固執するようになるけど、正祖への忠誠は本物だった気がするけど、『赤い袖先』では心からの忠誠はしていないイメージ。あと、女官とか見下していたのが気に食わない。『イ・サン』の方が良かった。
・大妃:『イ・サン』では老論派の長としてイ・サンの最大の敵として立ちはだかったが、『赤い袖先』では対立関係になりそうでならず。敵じゃないことに驚いた。
・和緩翁主:イ・サンの敵であることは変わりないけど、『赤い袖先』の方が悪が強くていい。
・英祖:イ・サンを愛してるがあまりのおかしな行動が『赤い袖先』ではより目立った気がする。最終回で『イ・サン』の英祖役のイ・スンジェが出てきたのには思わずにやりとした。