回想シーンでご飯3杯いける

ラブ、デス&ロボット シーズン3の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

4.3
デヴィッド・フィンチャーとティム・ミラーが制作総指揮を務める、Netflixオリジナルの短編アニメ・シリーズ。そのシーズン3。前シーズンは綺麗にまとまり過ぎている感がありイマイチだったが、今回は尖った部分がしっかり戻ってきて大満足だ。

分かりやすく言えば、ドラマ「ブッラクミラー」的な近未来ブラック・コメディーのアニメ版なのだが、3DCGが並ぶ中で、敢えてアメコミ的な2D作品があったり、ホラー風味の作品もあったりで、全く飽きさせない。

特に良かったのが、人類の滅亡をミニチュアを使って映像化した「小さな黙示録」、木星探索で事故に会った宇宙飛行士が生死の狭間で体験する世界を映像化した「死者の声」、コンテンポラリーダンスとギラギラした映像、その中で描かれる男女の恋模様が鮮烈な「彼女の声」辺り。この「彼女の声」は音響もかなり凝っているので、大音量での鑑賞をお勧めする。今年一番の映像体験と言って良いかもしれない。