回想シーンでご飯3杯いける

四畳半タイムマシンブルースの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作のアニメ)
3.8
森見登美彦原作のアニメ「四畳半神話大系」と、京都の劇団「ヨーロッパ企画」の戯曲「サマータイムマシン・ブルース」を融合させたコラボ作品。どちらも大好きな作品なだけに期待と不安が入り混じりつつ、劇場版よりも1エピソード多いDisney+で鑑賞した。

2話ぐらいまでは、「四畳半神話大系」の登場人物に「サマータイムマシン・ブルース」を演じさせただけで、所謂ファン・ムービーという印象しかなかったが、中盤以降のたたみかけは今作に於ける新要素と言って良い。森見作品の表紙やアニメ化でお馴染みの中村佑介が描くキャラクターが豪快に動き回る構図は、実写映画「サマータイムマシン・ブルース」に無い味わいだ。

サイエンスSARUを去った湯浅政明は不参加。彼が居なくなった事も関係しているのか、「四畳半神話大系」にあったエロ要素がプラトニックに置き換えられているのは、やや残念な部分だ。

Disney+版限定のエピソード6は、「サマータイムマシン・ブルース」と「四畳半神話大系」の世界を結ぶ前日譚。そして「四畳半神話大系」を最初から観直している自分。制作サイドの思うツボってやつか。