回想シーンでご飯3杯いける

機動戦士ガンダム 第08MS小隊の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム 第08MS小隊(1996年製作のアニメ)
3.0
【TV/OVA版ガンダムを製作年順にレビュー中】

レビューの順番が少し前後してしまったけれど、本作がOVAとしてリリースされたのは1996年。TVシリーズ「機動戦士Vガンダム」の直後という事になる。これまでのOVA作品と同様にシリーズ生みの親である富野由悠季は制作にタッチしていない。ファーストガンダムと同じ時代に、東南アジアに配属されていた地球連邦軍の士官を主人公に、量産された陸戦型ガンダムが活躍するという、ちょっとコミカルな軍記ものといった趣きだ。

ミリタリー調にアレンジされたガンダム、ザク、グフ等は文句なしに格好良い。本作に登場する「グフカスタム」のプラモデルがバカ売れして、現在のガンプラ再評価ブームのきっかけになったという裏話もあるほどだ。

しかし、富野が参加しないガンダムは、どうしても恋愛パートが甘ったるく感じる。ガンダムシリーズの根底にある反戦のメッセージを読み取るには、物足りなさが残る。