回想シーンでご飯3杯いける

機動戦士ガンダムSEED DESTINYの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(2004年製作のアニメ)
3.5
【TV/OVA版ガンダムを製作年順にレビュー中】

前作「機動戦士ガンダムSEED」の2年後に放送された、直接的な続編。ファーストガンダムから「Zガンダム」でも7年を要しているわけで、いかに「SEED」の人気が高かったかが伺い知れる。ザフトと地球連合の戦いの後、停戦協定が結ばれた「仮の平和」の時代を描いた作品で、両陣営の闇の部分を描く着想や、前作の主人公キラが隠居生活を送っている設定は「Zガンダム」に通じる。

今作の注目は、シャアの声優として知られる池田秀一が、メイン級の役どころで起用されている事。彼のクールで優しい声が市民を統治する構図が「仮の平和」の象徴として描かれている。更に、ザフト軍の量産モビルスーツはザク・タイプ。他に、グフやドムが現代的なアレンジで登場する。

「SEED」から続いて登場するキャラクターも多く、ストーリー展開がやや散漫になっている感は否めないが、「SEED」とセットで21世紀の幕開けを象徴する「新しいガンダム」作品として十分に楽しめる。