ぞしまさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ぞしま

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桜桃の味(1997年製作の映画)

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ウズラの解剖か。
時間を置いてもう一度観よう。
でもあのサマータイムみたいのサッチモ(?)が鳴って光が刺す光景は一度観たら忘れられないかもしれないな。

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.2

最後に地震で亡くなった人に捧げるみたいなことが書かれてるのを観て、これが鎮魂なのかもしれないと思うたりしていた。
慎ましい距離感、否、そんな言葉ではないだろう。
原民喜が書いていたようなことに近いのか
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風が吹くまま(1999年製作の映画)

4.5

こんなひたすら風景の美しい映画あったかしら。
携帯で話すためだけに高いところに上がってくのすら、うざいのに、詩的に見えてくる。

乳搾りの女の子に詩を読む、顔を見せてくれと頼むが、見せない、金を取った
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

すごく月並みなのだけど、ジグザグ道が不条理を暗示していると思うた。でも深刻でなく、おおらか。

鷹揚に構えて観ていたいのに一緒にハラハラしている自分は何なのか。

押し花、素敵。

三度目の、正直(2021年製作の映画)

4.3

素晴らしい。
特に前半は純だと思って観ていた。
ドアがたがた、と車中のラップも良かったのだが、
鼻血のくだりとフィルムに写る春とマフラー忘れて入れ違うシーンの決定的な瞬間(時が満ちていくような)が好み
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男はつらいよ 寅次郎恋歌(1971年製作の映画)

4.5

寅さんの去り方が切ない、好み。
筋書きという言葉で語られる、予感。

八百満さんからの帰り「勉強しないと寅さんみたくなっちゃうよ、仕方ない、でもお兄ちゃんは悪いこと何一つしていないのに」と泣くさくら。
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新・男はつらいよ(1970年製作の映画)

3.9

色々と行方知らずで、さらっとしてて、好み。
さくらの出番少なめ。

万馬券あててタクシーで名古屋から柴又に帰る寅さん。
アイラブユーだけを覚えてハワイへ行くと言う寅さん白い背広を新調している、胸には日
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男はつらいよ 純情篇(1971年製作の映画)

3.7

五島に行きたくなる。
柴又駅でさ寅さんにマフラーをかける、さくら。

男はつらいよ 望郷篇(1970年製作の映画)

3.9

失業しふてくされたのか寅さんは船に寝そべっている、その間も船は流れ流れて、気づけば江戸川を下り柴又から浦安へ、豆腐屋にたどり着く。

汽車の回、額に汗して油まみれの回。
ピエトロ・ジェルミみたい。

男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.5

ここから始まったのか。
素晴らしい。

舫ぶねの上で(さくらをめぐって)ケンカする博と寅さん。
結婚式で仲違いした両親の言葉に涙が止まらない博、それを見つめるさくら、寅さん。

角瓶抱えて押し入れに逃
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何食わぬ顔(2003年製作の映画)

4.3

映研時代の作品なのか。

一声で濱竜本人と分かり笑ってしまった。
昔から台詞が聞き取りやすいんだな。
地震、昔からとってるのね。

絶えざる辞書読みとか想像フットボールとかよりも、
夜の白シャツサッカ
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.0

一瞬気絶したが、あの悪夢のようなアイスクリームのシーンで目が覚めた、僥倖とはかく言うのかもしれぬ。

ウサギのところめちゃくちゃ笑ったし、
エンディングは私的映画終わり方として記憶していたい、ジーンと
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ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

4.0

食べ方とか、あまりにジェルソミーナジェルソミーナしてて、映画がかぶさってきてしまった。

いつも、ダサめの音楽なのに(あえてだと思うている)
これはとても良かった気がする。

ローマでアモーレ(2012年製作の映画)

3.7

バカバカしさと皮肉成分が強く、こういうウディ・アレン好きだな、とか。
風呂だと声がよいんだな、そしたら風呂場で歌わせようとか典型的なバカで好き。

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

最後のすれ違い、良かった。
時代は犬だぜ、ドッグレースだぜ、大負け、喧嘩みたいなのは自分の愚かさは置いておいてアホすぎて、どっちかというと笑えない。

アメリカの飯の話をしてるところがなんか印象に残っ
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.7

チャーリーパーカーがどうのこうのとか言うてたのと、最後の舟のシーンしか覚えてない。

昨日・今日・明日(1963年製作の映画)

4.0

いろんなマストロヤンニとソフィア・ローレンを観ることができる。
最初の南部(ナポリかな?)の話が寓話めいてて楽しい。
最後のバカヤンニも楽しい。

男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

4.5

監督が森崎東。
画が美しい、ユーモアもキレがある、滑稽さを滑稽さとして際立たせている。

それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)

3.6

ふつうの恋愛映画(何それ?)みたいに思えてしまって喜劇要素と皮肉成分がうすめかな?とか思うてしまうた。
音楽のダサさよ。

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.5

クソいい映画(クソは余計)。
ところどころに出るジュゼッペ・トルナトーレ節。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.9

母親の開催するスノッブなパーティーに参加したくない、というのは分かる気がする(設定のおバカさよ)が、
母親が娼婦で良かった、wow!
は一生分からない気がする。

Everythings happen
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.6

すっと観てしまったかもしれないけど、なんか小さなよくわからんがけっこうあった。というか手放しのままなことが多いような。もう少し結実すべきではないだろうか、というような。

オダジョーの部屋では、波の音
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怒りの日(1943年製作の映画)

3.9

魔女狩りでの尋問/審問のシーンは、レンブラントの絵みたいだな、とややうっとりして観ていたりしたが、話がだいぶ陰惨なので気が滅入ってしまった方が強い。

これも、だいぶフリが効いてる(イヤな見方だが)作
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

4.0

密度の濃い会話(劇)は自分勝手な書簡のように映る。いくら言葉を尽くしても、結局(あるいは畢竟)届かないだろう。
決して合わされることのない視線はその不成就を予言しているかのようだ。

なぜ届かないのだ
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街の恋(1953年製作の映画)

4.0

オムニバス作品。
マンボとタンゴのところもよかったけど、
フェリーニの「結婚相談所」のちびっ子に導かれる感じ、が、ものすごく好み、あそこだけ、この話だけで、よい。その後も良い。
フェリーニの魔法などと
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奇跡(1954年製作の映画)

5.0

聴き慣れないが美しく何語だろう?ってのがまず気になってしまった。

気が触れてしまった弟が語る不吉な予言(間延びしたトーンの美しさよ)など、全般的にフリが効きすぎな感はあるかもしれないが、物語の揺さぶ
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憂鬱な楽園(1996年製作の映画)

3.9

飯の食い方!
自分も大皿から無造作に惣菜をひねりとって、茶碗一つで外飯を食いたい。
カラオケのシーンがいちいちよいよね。

自分も生きてたから分かる気がするのだが、すごく90年代て感じがした、そのため
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月は上りぬ(1955年製作の映画)

4.2

2022の1本目。
よいジャケ。
画は小津みたい、オリエンタリズムばちばち。『陰影礼賛』(谷崎)的な美しさと思うた。

勤行?からってのがよい、
最初(早口で)何言ってるか分からなくて、面食らった。
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

2024年5月24日
TVのCSで。
観直すと一話目、二話目が良かった。
特に二話目、こんなに面白かったかな。

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良かった。

1話目、タクシー内での会話から作品につかまれていたよ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

不気味な展開。
個人的な好からは多分外れているのだけれど、チェーホフのシーンがすごくよくて、自分に引き寄せんな、→嫉妬してしまいました、→お好み焼き、の流れは何度も見返してしまった。
そのあとも、ほの
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

いまさら観てみたが、思ってたより良かった。
それはこの一瞬を撮るという気概を感じたから(ボウイのキス、髪を切る)なのかなと思うている。
精神が軟弱なので少し泣いた。
生き直し、無謀さを孕んだ勇気(≒ギ
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