真っ暗な部屋で禁忌を犯した彼らは生を続ける。蔡明亮による蔡明亮の映画だ。ゲイであり映画監督である彼の原罪。
王家衛も蔡明亮もマック表象が上手すぎる。
高度に都市化した中でも古い伝統が根強く残ってる台>>続きを読む
都市の開発と人間の疎外が同時進行で進んでいく情景。大きな歴史にとりこまれていく姿。
ラストシーン、開発途中の公園と孤独に堪えられなくなる女。
ツァイ・ミンリャンは人間関係が交接する空間というか、トポ>>続きを読む
開放感と閉塞感、交わらない種類の人間がいる。クールとナード、内と外、ひとりとふたり。
空間論としての部屋、洪水。
とりあえずバイクがほしい。
傑作。『海の黄金』の時より映画作家としての腕が確実に上がってる。映画技術の向上も寄与してる。
人物が被写体としてキャメラに映るときそこには契約があるわけだが、自然を相手にそれは通用しない。
正直言ってストーリーはどうでも良くて、ミソはブルターニュの自然。エプシュティンの作家性がよく出てる。
まあ音楽がうるせえな。にしても素晴らしい出来。
フレーミングが驚異的に上手い。即興撮影でここまでできてしまうのは天才だ。
にしても夜の光が素晴らしいな。あのオレンジの街灯。
ここまで倫理的につくられると映画は恐ろしい。カサヴェテスの役者への絶対的な信頼がその倫理に与してる。
クズ野郎できめえのにかっけえんだよなあ。
後半の若干リンチ的な幻夢的な演出はけっこう意外だった>>続きを読む
二重構造の天候への反抗、空疎で深遠なマチズモ。
緒形拳の身体性がクロースショットを拒む。
長回しが本当にヤバい。
F.Jinshiの批評はやはりとても面白い。
焼きつけられた顔と自然。
徹底的な構図と陰影は物語性を凌駕する。
ペドロ・コスタの新作はやくみたい。
いやあこれは大傑作。
仮面舞踏会の狂乱とダム工事現場のカオス。似て非なるエネルギーの奔流。
リュミエールが写し撮った自然の息吹を感じる。そうした古典的な美学の中に、ヌーヴェル・ヴァーグ的なサウンド>>続きを読む
暑い静寂に潜む欲望、人種、欺瞞。
リュックの純粋レイシストたる姿が醜悪すぎる。行動原理は国家アメリカそのもの。
フレーミングがすげえ特徴的。バザンが「フレームは事物を見せないもの」みたいなこと言っ>>続きを読む
ドープな『バービー』で罪と罰。
前半がめちゃ面白い。
ポール・シュレイダーって巨匠になることを拒否しているよね。
傑作。如何に最小限で見せるか。
継がれし悪、天使は負けた。
殺人の媒介物としての煙草。
造形と演出がまじで上手い。黒沢清がここまで「撮れる」監督だとはしらなかった。
千葉真一=過剰な身体性と正当なナショナリズム。
沖縄を地政学的に描ききり、本島/他諸島の差別構造さえ言及した点ではとても意義深い。しかし現地ロケをしていない。
後半はもはや戦争状態。世界最大の武器>>続きを読む
沖縄ジレンマとワイルドバンチ。
『アラビアのロレンス』でもあるんだな。
絶対風景としてのフェンスは存在感を消さず、軍用航空機がガンファイトを要請する。ジルーの受け渡しのシークエンスは黒澤美学的な素晴>>続きを読む
思い出されるのはパラジャーノフとヴラーチフ。
濃縮された民族性と呪いがかったショット。
ここまで大胆に省略できる監督はいない。
反女性的でありながら、強烈な女性映画。
序盤の15分くらいのショットがえげつない。
この挑戦に対する勇気と誠意だけは絶対に認める。しかしひとつの作品としての価値は認められない。
女のバスローブの色を緑にしたのは罪深い。
60年代ヒッチコックが素晴らしいのに変わりはないが50年代の彼ほど重要ではない。60sアメリカ映画の熱はすでにアンダーグラウンドに移っていた。
ここまで完璧に設計された映画はもう見れないかもしれない。
ここから8本も撮ったのがすげえ。
ファスビンダー映画の激烈な低俗さよ。
演技畑のファスビンダーは映画というメディアに移って何を為そうとしたか。ストイックすぎるフレーミングのみの表現か。
室内空間を執拗に撮り続ける。彼は運動を撮るの>>続きを読む
驚異のモダニズム。すべてを吹き飛ばす強烈なショット。
静と動の対立。聳える山、巨大な工場↔バイクの疾走、ボートの滑走。
55年にこれをつくるサーク。アメリカ的良き家庭が崩壊し始めてる予兆なのか。
色彩による空間表現と記号学的表現が目立つ。服装、部屋の内外、車。ケイの部屋のシーンがやばすぎる。
そしてフロイトキチガイの>>続きを読む
まじでかっこいい。最高。東京も日本もつまらん場所になってしまった。
青春の終わり、、。
都市のスケッチとして最高。コロナも東京も撮りたくないけど、三宅唱は撮った。
街の呼吸とボクサーの呼吸。
驚嘆すべきエネルギー、咆哮。新文芸坐の爆音がやばすぎる。
もう二度と観たくない作品でもある。
このバランスが絶妙。ヤクザ映画の脱構築的な。北野武は省略の天才だ。
北野武ほんとゴダール好きだよな。
バチバチ切るのとか『女は女である』感ある。沖縄のカラオケのシーンは明らかにウォン・カーウァイ。
石田ゆり子がマジで可愛い!!!
乾いた暴力。ドン・シーゲル並みに直接的な暴力の発露。虚構としての東京を撮るのいいなあ。
縦のショットの連続。たけしはゴダールとか深作欣二大好きすぎ。ショットが最高。