余命10年、ヤクザと家族の監督だと後で知って納得。苦手だ。
大した閃きもアイデアもないテレビドラマのような映画。冗長的でリズムもない。
優生思想の話で、途中からメッセージとしてどこへ連れてかれるかワクワクしながら観ていたが、無限月読的な黒幕に落ち着いて既視感の域を超えなかった。にしても感動のさせ方、言葉選び、タイミング、魅せ方がキマっ>>続きを読む
アイルランドの豊かな環境と人々の暮らし。
愛情のある環境が、子を愛するを知る人へと育て、大人の人生を継続させる。そんな居場所を与えられる人間であること/になることを私達は願い、コットにその祈りを重ねる>>続きを読む
「もしあの時こうしていたら今ごろどうなっていただろう」と思わせる物語は個人的に評価が高い。あみ子の妹が育っていたらどうなっていただろう。しかし安易に"物語"として受け取ることに躊躇ってしまうほど、リア>>続きを読む
バリーコーガンが変なことをしてた、で終わってもいいし終わらなてもいい映画。
ジェノサイドが本格化した2023年より以前のガザでも、相変わらず戦争状態が続いていた。それでも美容室という日々の生活の一部は存続していて、少しだけ特別な空間であろうとする。しかし一歩外に出れば鉛の玉が>>続きを読む
耳を傾ける人がいるだけでセーフティネットになりうる、という表記があるだけでどれほどありがたいことか。この表現を糧にする人がどれだけ多いか、どれほど日々のストレスが凄まじくケアが得られていないか、この作>>続きを読む
「女性器切除」がド直球で言及され「性の主体性」「父権的社会」がこれだけ語られる物語をフェミニズムという言葉抜きで語るのは無理だろう。この物語をどうにかフェミニズムという言葉を排して語りたいのであれば、>>続きを読む
えきっつ。また、「俺が与えてやり、俺が支えてやらなければならない」という嘘が暴露された。
女があの後生きていくビジョンが視えるが、男にそれを見出せない。
最小限の物語を丁寧に映画にすることが最も難しいのではないか。ケリーライカートはやはりすごい。
漁船上、20万人の奴隷。名前も命も取り上げられた彼らの告発。時にこのような残酷な現在進行形の現実を摂取して、罪深さを実感し無力さを呪う時間を作らないとダメになりそうだ。
名作というのは人生が始まる瞬間がある。男が目の前で涙を啜る姿がそれだ。
ベートーヴェンの「テンペスト」を食い入る様に聞く男は、嵐"に魅せられているのではなく、その後に訪れる静けさが怖いのだ。やがてたっ>>続きを読む
Filmarksで初めて1番目投稿できた、ってのはおいといて、映画は可もなく不可もなく。
ボーイミーツガールという雛型は定番ではあるが、危うさを多分に含んでいるので本来は前評判を把握してから見たいもの>>続きを読む
ユン・ガウンの「わたしたち」に連なる良作だ。
いきなり細い糸の上を綱渡りさせられる"友情"の行方に目が離せない。
小学生であった「わたしたち」から、本作は高校生へと年齢が引き上がり、より増強した攻撃性>>続きを読む
醜い奴、汚い奴、悪い奴、全部当てはまる奴が1人だけいる。嫌悪感を抱くが映画としての面白さを疑うことはできない。
世紀末SFという形式で「アメリカ」を描いていく。全く新しい。世界で最も"大きな国""富んだ国""多様な国""が次々と綻びを排出しながら予測不能なラストへと向かっていく、というプロットだけでもう面白い。>>続きを読む
50年後の現在は実際どうだろうか。
日本では政治的な運動は息絶え、確実に文明は発達したが、確実に知性は退化しただろう。
政治に関心を持つ者は誰1人としておらず、無意識に政治家を奉り、悪政が天災かのよう>>続きを読む
これだけ湿度の高い人間ドラマをやりたいなら、このSF設定でなければならない必要性が出てくる。このSF設定だからこそ、本音が炙り出せる的な。しかし、本作に関しては物足りない。SF設定が全く生き生きしてい>>続きを読む
物語ほど大したことないけどこういうシチュエーション面白いよね、こういう画にしたら楽しいよね、っていうアイデアをピエールエテックスは悉く全知してる。
本意ではなく異なる人生を歩み出すことになった者の再出発を"美しく"祝福している。その美しさに耐えられない人もいるかもしれない。「人間は表現者である」という美徳が基本軸にあるのがパリっぽくて良い。
女>>続きを読む
感傷的な題材を感傷的になり過ぎず撮るのは大事。複雑な題材を複雑なまま映すのも大事。そこに正解不正解の軸を1ミリでも挟み込んだら終わり。