yaekoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

3.6


見目麗しいバラがたくさん出てきて、綺麗、って言葉が自然と出るくらい、ヒーリング効果たっぷりの映画だった。目が潤った。

『大統領の料理人』ではお洒落で美しい料理を披露していたカトリーヌ・フローが、今
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リッチー・リッチ(1994年製作の映画)

3.6


ぽかんと口が開いてしまうくらい超UR級にリッチな男の子が過ごす世界で、いちばん興味を惹かれたのは彼が通う学校の様子。ユニークでおもしろかったな〜。

敵にイライラする系はよく考えたら普段観る頻度低い
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君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

3.8


暖炉のそばで、揺れる椅子に座りながら読む物語のような、或いはその話を伝え聞かされるているような、そんな静かでほのかに暖かいストーリーだった。

ロードムービーに映る大自然はいつも壮大で、そこにふと見
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.7


好きな作家さんが観たいと言っていたので便乗して観てみたけれど、最近、ざっくざくにぶっ刺さるなにかを映画に求めに行っているので、そのテンションだと違ったなあというか、、、
なんか分かった、ゲームがオリ
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.5


エドワード・ノートンだからかテンポは良く観られたけれど、話が起伏に乏しくて、尺の長さが地味さを強調してる印象というか、、、90分くらいにまとめてくれたらおもしろかったんじゃないかなあ。でもきっと観せ
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ブラックナイトパレード(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます


中村光先生の作品好きで、でもこれは原作持ってなくて、映画化知ってワクワクしてたやつ!漫画やっぱり買おうかな〜!

頭空っぽにして観られるし、サンタクロースハウスのブラック具合が言い得て妙な感じでおも
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ジ、エクストリーム、スキヤキ(2013年製作の映画)

3.5


ずっとゆるゆる〜で、ザ、邦画〜な雰囲気全開。こういうの久しぶりだな〜。
でも、冒頭だけは結構衝撃的。

わたしは、冒頭のアレは一連の再会と小旅行の後の行動かなと思って、つまり諸々は回想シーンなのかな
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.6


夏の少年少女は、走っている姿がよく似合う。まるで短いこの夏の期間に、急いで大人になろうとしているみたい。

特別な何かになりたい、なれるはずだと当たり前のように思っていたあの頃に観たら、きっと直撃し
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.8


優しい時間が、ゆっくり流れていく。
ふとした景色に、匂いに、温度に、大好きだった人の存在を感じて涙が出ることがあっても、友人が、日常が、少しずつ少しずつ癒してくれる。
きっとその大切な椅子はずっと空
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ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

3.6


ひとつ前にハードめなのを観たので、明るいのを観たくて、
レベル・ウィルソンなら間違いないでしょ!ってチョイスしたらしっかり応えてくれたので、やっぱり彼女は信頼できます。ありがとう。

何をしてもラブ
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.0


この前観た時は手に汗を握る交渉人をばちばちに決めてたケヴィン・スパイシーが、、、気持ち悪いおじさんになっていた。

っていうか出てくる人みんなやばい。気持ち良く崩壊に向かっていく足音しかしなかった。
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5


三上正夫という人物は、どう形容したらよいだろう。
情に深く、真っ直ぐで、曲がったことが許せず、優しさもある一方で、短気で、衝動的で、荒々しく、躊躇いなく人を傷付けることもある。そんな複雑な要素が、ひ
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キング(2019年製作の映画)

3.6


面白かった、という感想は正直持てなかった。
なんか西洋版の大河ドラマでも観ているみたいというか、気持ちはずっとどんより重くて、映る晴天が皮肉のようだった。

王への道は、孤独なもの以外見たことがない
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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.7


お料理が出来上がっていく工程を上から撮る構図大好き〜!ワクワクする〜!
そして、出来上がった品々が並んだ時の芸術的な美しさは、さすがフランス料理だな〜と思った。美味しいよりも先に、まず、美しい、が来
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.3


結構な長尺だったけれど、ケイト・ブランシェットのあまりのカッコ良さに見惚れてしまって、彼女をずっと見ていたくて、本当に全然飽きなかった。

冒頭の、ちょっと神経質な様子から一転、あの対談シーンの時と
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幸せのレシピ(2007年製作の映画)

3.6


気軽に観られるのが嬉しい、大人のハートフルラブストーリー。
レストランが舞台だから、おいしそうなお料理が出てくるところがおまけに私得過ぎる。

仕事バリバリやってしっかり自立してる女子って、めっちゃ
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初恋(2020年製作の映画)

3.4


三池監督のバイオレンス盛り盛りな作風はわたしには通れない道だと感じていたはずなのに、どうしてこれを観たんだっけな、、、?

でも、それゆえに普段見ないような治安悪い方向にイケ散らかしてる俳優さんをい
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ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

4.3


この可愛いおばあちゃんが印象的なジャケット、キャストは今まで全然ノールックでいたんだけれど、こないだふとロビン・ウィリアムズって文字が目に入って、
へー、ロビン・ウィリアムズなんだ〜、、、えっ???
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いまを生きる(1989年製作の映画)

3.9


たとえ、いわゆるお堅いような学校だって、学校は勉強だけを学ぶところではないのだから、キーティングのような先生がいて欲しいな。いてくれたら嬉しい。

大人になった今、生きていくのに大切な何かを、人生の
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仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.6


ねぇ、イールだって全然アウトだと思うし、あかんと思うけれど、ずっと安全なあの部屋にいればあんなラストにはならなかったはずなのに、アリスのために行動したからこそ、あの結末になった。

かと言ってアリス
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バビロン(2021年製作の映画)

3.7


うわあ、、、予想通りっていうか、もうそれ以上に初っ端からカオスでしっちゃかめっちゃかで、享楽的で刹那的で退廃的で、着地点が見えなかったよ。

どういう気持ちで見ればいいのかも分からなくて、捉え方もい
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.8


この監督の作品は、晴れやかな気分になるテイストのものではないんだなと、確信を深める3作目。
でもこの不思議なヒーリング感はなんだろう、、、やたら沁みたのは、日暮れの時分に観たせいかな。

これまでの
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8


なんでだろう、チリチリしたし、ジリジリした。
かつて少年だった2人が、森の中を歩きながら、当時の回顧録でもするのかと思っていたのに、このなんとも居心地の良くない空気感はなんだろう。

前作が最後にア
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.7


てっきり、アラサー女子が前向きに人生を生きようとする話かと勝手に思い込んでいたわたしは、ジリジリとボディブローを喰らい、最後のアレで無事K.O.されました。
ずっと気になっていたケリー・ライカート監
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クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.5


豪華キャストのわちゃわちゃ系ムービーinクリスマス🎄

なんか前も似たようなの観たことあるような?と思って記憶を辿ったら、『グリフィン家のウェディングノート』だ!って判明。
その時もダイアン・キート
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.3


あああ、、、なんだろうこのがっかり感。
土台ミステリー(だと思ってた)だし、素敵なキャストに、ドラマで好きになった脚本家さんの作る映画だったから、楽しみ過ぎて期待値上げ過ぎてしまったかな、、、

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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.6


フィンランド、料理、と言えば1番最初に思い浮かぶのは『かもめ食堂』だけれど(そろそろ観直したいな)、こちらもなかなかに美味しそうな料理が登場するし、しかもそれが中国の薬膳料理とのコラボだったりして興
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最初で最後のキス(2016年製作の映画)

3.7


昔は、きっと当時はキラキラして可能性に満ちた瑞々しい瞬間だと、信じて疑わなかった思春期というものは、今振り返ると、なんて危うい場所だったんだろうと思う時がある。こんな映画に出会った時には、特に。
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A.I.(2001年製作の映画)

3.8


ねぇ、こんな切ない話だったなんて知らなかった、、、
どうしてか、ロボット達が反乱起こす話と思い込んじゃってて今まで観ずにいた。諸々ごめんなさい。

今から20年も前に、地球は多くが海に沈んで、人口の
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.5


なんとなく、ぼんやりと、ストーリーは分かるんだけれど、
これは何を示しているとか、何を言おうとしているとか、わたしの感性ではまだまだ拾えなくて、
シンプルに、ただ観ていた、だけの映画になった。
感覚
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.6


シー・モンスターが思いの外しっかりモンスターで、初見結構びっくりしちゃってごめん。
でも、いちばん驚いたのは街のおばあちゃんズだよ。

隣にいる人が実は人間じゃなかったら、なんて考えたら、怖さとおも
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0


PIXAR本当にどうなってるのっていうくらい良い話過ぎて、ウェイドみたいに泣いた。

その後、『マイ・エレメントが起こす奇跡の化学反応』っていうドキュメンタリーも観て、また泣いた。

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.7


この前観たミラベルが方々に刺さってしまってから、PIXAR熱が冷めなくて一介のディズニーファン化してる今日この頃。

モアナ、どう考えてもHow Far I'll Goが良過ぎる。この曲がかかった時
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

3.7


ラブストーリーだと思っていたけれど、それだけじゃなかった。
青春の物語でもあり、家族の物語でもあり、そのどれもに多民族が暮らすマレーシアという国の風土が根底にあった。こんなに色々な言語や文化が混在す
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0


元々気になってたのを、好きな作家さんもオススメしているのを知って更に前のめりに楽しみにしてた本作、タイムループものは古今東西たくさんあるけれど、
まさか、タイムループについてプレゼンするなんて展開を
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます


“決着をつけることができるのは、苦しんだ当事者だけだ。”

Jupiterの冒頭の歌詞が、とても深い意味を持って響いた。毎日、自分の心を聞いて、ちゃんと照らしていかなくちゃ。
わたしたちの性質は、良
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