Kotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

観察者(2021年製作の映画)

3.8

“見せているのだから、見てあげなきゃ。”

同棲を始めたカップルの向かいの部屋では、美男美女の夫婦が毎晩性行為を営んでいた。自分達には無い関係に、最初は興味本位で覗き見ていた二人だが、徐々に夫の浮気や
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.3

“鳥なら巣、蜘蛛なら毒、人なら友情”

大御所ケリー・ライカート監督作品ついに日本公開。開拓時代のアメリカで盗んだ牛乳で作ったドーナツで儲ける二人にフォーカスを当てた、冒頭から結末がわかってしまうのに
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べネシアフレニア(2021年製作の映画)

3.2

“嵐は一粒の雨から始まる。”

[グロレベル3/5]ヴェネチアに観光にきた男女5人組が、次々と仮装をした現地人に襲われていくスリラー。全体の設定はまんま“ホステル”だけど、ゴア描写がマイルドなのと、オ
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

3.3

“既に底辺だから、これ以上下がらない。”

おバカで下品なアメリカ学園コメディ。アドリブ満載で自由にやってる感じがよい!ニコラス・ガリツェンのしょーもないキャラが堪らんのと、レイチェル・セノットが個性
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

[恐さレベル3/5]2024年映画初め。サンダンス映画祭での上映を皮切りに、A24はじめとする世界中の大手配給会社に買い手がついたオーストラリアの双子YouTuber が手掛けたあまりに面白いホラー。>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.3

“彼を愛していたか?そうとも言える。”

“プロミシング・ヤング・ウーマン”で一躍注目されたエメラルド・フェネル監督二作品目。2000年代、オックスフォード大学生の内気なオリヴァーが、才色兼備で御曹司
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.0

“心臓よりも脳が先に壊れていく全ての人へ。”

ギャスパー・ノア最新作にして一番地味で一番リアルな作品だった。淡々と過ぎていく2時間半にで人が老いて死んでいくのに、映画みたいなドラマチックな展開なんて
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スライス(2018年製作の映画)

2.2

A24配給の映画でもこんな酷い映画があるのね、と勉強になる一作(笑)ピザ屋のデザインと、ちょい役ジョー・キーリーはめちゃ可愛い。

ロー・タイド(2019年製作の映画)

3.1

A24が北米配給を行った青春×トレジャーハントスリラー。ニュージャージーの田舎町を舞台に、四人組の少年達が盗みに入った家から大量の金貨を見つけたことがキッカケで、お互いの事を次第に信用できなくなってい>>続きを読む

エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

2.8

A24×ティルダ・スウィントンの一人二役芝居劇。謎めいた雰囲気とティルダ様の演技はさすがだけど、全体として退屈で寝てしまう…。睡眠導入ASMR映画です。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

“計画通りにやれ、即興はするな。”

完璧な殺し屋のミスから始まる壮大(にみえて割と個人的な)復讐物語。デヴィッド・フィンチャーの割には、フィルムノワールの皮を被ったウィットなコメディだった(笑)王道
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ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.5

“夢ではなかった夢を思い出す。”

その日暮らしのシングルマザーは、落ち目の製薬スタートアップ企業でガン患者への痛み止めを医者に売り込む仕事を始める。持ち前の美貌とトーク力であっという間に事業は成功す
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

“この状況を理解していないのか。”

家族4人、郊外の貸し家で休暇を過ごしていると次々と不可解な事が起こる。石油輸送船のビーチへの座礁、鹿の大群の出現、ネットワークが落ち、テレビは緊急事態放送のみが流
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

3.2

[恐さレベル2/5]ラッパー配信者の車窓カメラとスマホのカメラのみで撮られたシチュエーションホラー。ある1人の女性を車に乗せた事で巻き起こる恐怖体験。テーマ良いけどこの手にありがちなブレブレで何が起こ>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.8

“柔らかく、静かに、操るの。”

白人至上主義の女性教師が仲間との会合を開き、その後スーパーで有色人種との争いになり、後に引けなくなる様をワンカットで描いたブラムハウスプロデュースの怪作。後半の展開は
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ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

3.4

“あなたにとって“自然”とは何?”

2023サンダンス映画祭出品作品。22世紀の何もかも自動化された近未来を舞台に、ついに“妊娠”すらも人工ポットの中で行うようになった事に対する葛藤を描く。GOTで
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リアリティ(2023年製作の映画)

3.9

2023 ベルリン国際映画祭出品作品。2017年トランプの選挙前にロシアから民主党派へのサイバー攻撃を受けていた事の機密文書をプレスに流した当時25歳のリアリティー・ウィナーの伝記。セリフは全て彼女が>>続きを読む

ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

3.5

“水曜日はピンク色を着るのよ。”

女子学生特有の“陰口”をテーマに20’sのファッションや音楽満載でポップに描き切る学園コメディ。ご都合主義な展開や、今だと問題になりそうなジョークの数々に時代を感じ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.8

最早ストーリーのための戦闘じゃなくて、戦闘するためのストーリーになってるのが清々しくて好き。ビル・スカルガルドの敵役たまらんのと、キアヌのカタコト日本語で「メイワクカケテ、スマナイ。」がまじで可愛い(>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

3.2

“見えてるものは現実じゃない。”

ロバート・ロドリゲス×ベン・アフレックなのにイマイチ盛り上がってない今作。催眠による洗脳という何でもありな内容で、随所にクリストファー・ノーラン味を感じる(そして世
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.0

ちょっと遅れたハッピーハロウィン。メインテーマの曲昔からすごい好きだから、色んなアレンジで流れるのが嬉しかった。もっと歌って踊るゴースト達(と、叫び逃げ惑う人間)が観たかったのに、後半謎のバトルものに>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.3

“私たちは争いを望んでいない。”

近未来、AIが進んだ世界にて、AIの暴走により核爆発の事故が起こった以来AIを危険分子として抹消しようとする西側諸国と、AIと共存しようとするニューアジアとの戦争を
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マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

3.6

“君がいなかったら童貞のままだった。-まだ童貞でしょ。”

その日暮らしのマディ(ジェニファー・ローレンス)が見つけた仕事は金持ちの19歳の内気な息子とデートをして童貞を卒業させたら高級車がもらえると
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ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

3.2

“タイムトラベルなんてナンセンス”

[恐さレベル1/5]ブラムハウス制作のコンセプトホラー映画再び。35年前の殺人鬼が再び現れて母親を殺されたジェイミーは、タイムマシンを使い35年前の最初の殺人の前
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誰も助けてくれない(2023年製作の映画)

3.8

“—— — — ——-”

ある事件により小さな街で孤立しているブリン(ケイトリン・デヴァー)。そんなある夜、ブリンの家に謎の生命体が侵入し、彼女は誰にも助けが求められない中、“そいつら”との戦いを余
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カレとカノジョの確率/一目で恋に落ちる確率(2023年製作の映画)

3.5

“運命が運命となるのは、そうしたいと決めた時だけ。”

久々に王道すぎるラブコメ観てしまったけど、普通にキュンキュンしたわ…。そんな確率あるか?って連続だけど、大なり小なり恋に落ちるって凄い偶然と確率
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Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.9

“何故、認める事ができないの。”

ウォール街で株のブローカーとして働くカップル。毎朝4時半に起き出勤する2人は、社内には仕事に支障が出ないように関係を隠していた。2年の交際のあと遂に婚約をするが、そ
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.7

Netflixウェス・アンダーソンによるロアルド・ダール短編集の一作。小説家が書いている物語の中の主役が読んでいる本の中の主役が聞いている体験談まだ潜るという三重の語り手構造がまさに“グランド・ブダペ>>続きを読む

白鳥(2023年製作の映画)

4.0

Netflixウェス・アンダーソンによるロアルド・ダール短編集の一作。いじめられっ子の男の子のいじめられ様を永遠に見せられる、フワッとしたトーンとは乖離したしんどい話。やっぱりウェス作品は可愛い短パン>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.5

Netflixウェス・アンダーソンによるロアルド・ダール短編集の一作。ベネディクト・カンバーバッチ演じる男のベッドの中で毒蛇が寝てしまい動けなくなったのを何とかしようとするだけのシュールな話。シリーズ>>続きを読む

ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.0

Netflixウェス・アンダーソンによるロアルド・ダール短編集の一作。レイフ・ファインズ演じる小汚いネズミ取りの男がどのようにネズミを取るのかだけを描いたシュールな話。他作にも共通する語り部=役者の構>>続きを読む

ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

3.5

“生まれつきの悪党なんていない?”

独特な映像のタッチとカット割、カメラワークで進む夫婦猟奇殺人鬼の逃避行。一言で言えば狂ってる映画なんだけど、なんかクセになるし、90年代の尖ろうぜカルチャームーブ
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ヒート(1995年製作の映画)

3.7

“この生き方以外、探そうとも思わない。”

生涯ベストに挙げる人もいるくらいの傑作クライムスリラーを恥ずかしながら満を持して鑑賞。三時間ってのがどうしても引っかかっていたけど、面白い映画はほんとどれだ
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

2.5

“あんたと一緒なら世界の果てまで行くわ。”

全盛期のニコラス・ケイジとローラ・ダーンの逃避行。全然面白くなかったけど、真面目に笑かしにきてるから何度か爆笑はした。デヴィッド・リンチの中でもトップクラ
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

“夕暮れから明け方まで。”

もうここまでプロットとかルールを破られると逆に頭空っぽで超絶楽しい。前半の殺人者と人質の良くあるテキサスロードトリップの系譜をしっかりたどりながら、後半のぶっ壊し方はもう
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テキサス・チェーンソー ビギニング(2006年製作の映画)

3.7

[グロレベル3/5]“悪魔のいけにえ”の前日譚的物語だけど、これ単品でも全然面白い。前作よりはしっかりグロくて、美男美女がチェーンソーでバラバラにされていく様は映像作品だからこその一種の快感…。バイオ>>続きを読む