sanbonさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.8

"あらゆるタイミングに恵まれた完結編"

今作を一言で表すなら、この言葉が最も適当だと思う。

それは、これまで仲間だった「ダー子」を筆頭とする主役の3人が、今作では対立する構図になっていたりだとか、
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.6

なんで日本語吹き替え版実装してくれてないんだよ!

こんな、チープでナンセンスでアウトローな作品をわざわざ字幕で鑑賞させて頭脳労働を強いるなんて、配給会社は一体何考えてんだ!?

こんなもん、1ミリで
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.7

「サム・ライミ」の新作が観たかった人にはブッ刺さりまくる作品。

実は今作、公開2日目には既に鑑賞を済ませていたのだが、なんでこんなにも投稿までに日が空いたのかというと、率直に言えば周りの反応とは裏腹
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

前作でやらなかった(出来なかった)事を全てカバーしたうえでの正統"超"進化。

今作のように、何十年も前に公開された映画の続編が、長い年月を経て突然製作されるというパターンはこれまでにも何度かあった事
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トップガン(1986年製作の映画)

3.6

「トップガン:マーヴェリック」の為に復習鑑賞。

まず、今作の公開が1986年で僕が生まれる前の作品という事もあり、子供の頃に何度かTVで観たきりで全くと言っていいほど内容を憶えていなかったのだが、率
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.6

テンポわるわるモヤモヤムービー。

「ジェイソン・ステイサム」で「ガイ・リッチー」映画をやると聞いたら、嫌でもバキバキのアウトローなアクション作品を期待してしまうのだが、今作は見せ場になる肉弾戦もあま
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.7

「エルカミーノ」全然関係ねーじゃん。

て事で、ここ数ヶ月ちまちまと「ブレイキング・バッド」を鑑賞し、ようやくシーズン6まで完全制覇し終えた訳なのだが、いやー…正直まだ続きがあるんですか…って感じ。
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

「庵野秀明」「ウルトラマン」好きすぎ問題。

「島本和彦」の自伝的漫画「アオイホノオ」でも語られている通り、学生時代の庵野秀明は、ジャージ姿に自作の「カラータイマー」を付けて自ら主演を務めた、ウルトラ
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(2020年製作の映画)

3.5

テンプレの大渋滞。

今作は「中島みゆき」の「糸」にインスパイアを受けて制作されているという事なのだが、こんな手抜きのような脚本で、かの名曲を引き合いに出されるというのはいかんせん納得し難いものがある
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.6

"仮想敵"としての母親。

この作品、観終えてみると驚く事に、物語を通して成長を描いていたのは、主人公である「メイメイ」ではなく、実はその母親である「ミン」の方であった事に気付く。

そう、今作で真に
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

"雰囲気全振り"「バットマン」。

まず、これだけは言っておきたい。

同じ「Warner Bros」制作だからといって、作品上なんら一切関わりのない「JOKER」の名前を引き合いに、今作は宣伝を打ち
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.4

孤高の「親愛なる隣人」への"ラストステップ"。

まずこの作品について、これだけは予め前置きしておかなくてはならない。

今作は「アベンジャーズ /エンドゲーム」並みに"超絶敷居の高い"作品となってい
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.9

[省エネ版]

やっぱ「スパイダーマン」は「marvel」にとっての金看板なんやね。

まあ「MCU」として制作されているダーマンも、版権は「SONY」側にある状態での作品である時点で、こうなる事は容
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.7

[省エネ版]

タイトルから安直に連想させたような煽り文句が絶妙にスベっている。

騙し合いバトルなんて、一体どこで誰がやり合ってたんだろうか。

視聴者の多くは、本編を観るかどうかを予告や宣伝物を通
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.7

[省エネ版]

「エターナルズ」は、かねてより「アベンジャーズ 」よりも強いと聞かされてきたもんだから、どんなインフラが起きるのかと思いきや、戦えるのは対「ディヴィアンツ」だけだし、そのディヴィアンツ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.7

[省エネ版]

なんで貴方は毎週ゴミ捨てをしそびれてしまうのか。

もう本当に、あと数秒外に出るのが早ければ間に合うというところで毎回捨てそびれる。

あのタイミングを狙うのって逆にそこそこ大変だろう
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.7

[省エネ版]

前作では、音を出したら即死亡の極限状態で、赤ちゃんを産むというまさかの大博打が見どころとなっていたが、無事に産まれた赤ちゃんは続編となる今作ではめちゃめちゃに持て余す要素へと成り下がっ
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.7

[省エネ版]

危ない橋を軽口を叩きながら軽薄に渡っていくオヤジたちを見ているのは単純に小気味良く観る事は出来るんだけど、軸となる人物が複数人いて時系列もバラバラに物語が行ったり来たりするもんだから、
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今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

3.4

[省エネ版]

ドラマ版も途中でリタイア。

この監督の笑いは作品が違うだけで中身はいつも同じ。

その上キャストもほぼ同じだから、単純に食傷気味になってしまう。

それでも世間的にはまだ面白がられて
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空白(2021年製作の映画)

4.3

その「空白」を埋めるものは。

まず、今作の導入はこうだ。

漁師として生計を立てる「充」は、誰に対しても"高圧的"で自分の考えを曲げようとしない、良く言えば職人気質だが、悪い言い方をすれば自分本位な
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.2

加筆修正がいい感じ。

今作は、本編である「呪術廻戦」を連載するきっかけにもなった「芥見下々」先生初の短期集中連載作「東京都立呪術高等専門学校」を題材とした劇場用作品である。

そして、呪術廻戦自体は
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.8

皆様、お久しぶりでございます。

およそ3ヶ月もの間更新をサボり散らかしておりましたが、年末休みに入りようやく重い腰を上げなくてはと己を奮い立たせながら(正直まだ気乗りはしてない)、なんとか文章を書き
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

"普通"が"普通"じゃなくなった世の中で。

今作は、コミュニケーション能力の欠けた予備校講師と、知識だけは一丁前な女子高生が、"普通の愛"を求めて奔走するラブコメディである。

こういう、"テーマ性
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.5

EP7~9ってぶっちゃけいらなかったよね?

まず、今更今作のレビューをしている時点でお察しかとは思うが、僕は「スターウォーズ」にほとんどなんの思い入れもない。

一応、人生で初めて映画館に観に行った
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.6

社会が提唱する"正しさ"は、時として"人の心"をも飲み込んでいってしまう。

「未成年の妊娠」と耳にすると、無条件でギョッとしてしまうのは何故だろう。

日本は原則的に"自由恋愛"が可能な国だ。

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ケイト(2021年製作の映画)

3.2

絶妙に"気持ちよくない"復讐劇。

今作は、暗殺ミッション中に毒を盛られ余命が24時間となった殺し屋が、自分を嵌めた人物に復讐を遂げるまでを描いたバイオレンスアクションである。

ちなみに、フィルマで
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

様々な"対比"を用いて描かれる"秩序の崩壊"。

今作は、"腐敗した警察組織"の悪質な横やりと、なにがキッカケでいつ反目しあう事になるやも知れぬ"暴力団"との"板挟み"に日夜もがく、マル暴「日岡」の"
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.0

いよいよ「ネクスト・サーガ」本格始動。

基本「MCU」での単独作品"第一作目"は、彼(彼女)は如何にしてヒーローになるに至ったのかという"オリジン"に迫る内容が描かれる為、主に掘り下げられるのは"ス
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.9

正義を形づくるものは"体裁"か"信念"か。

今作は、ヤクザが一番ヤクザしていた昭和後期を舞台に、素行は悪いが敏腕なマル暴「大上」と、キャリア組のエリート新卒「日岡」の凸凹バディによる、警察対極道の命
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.1

"キツネ"の皮を被った"ネズミ"映画。

今作は「もしもゲーム内に存在する「NPC(ノンプレイヤーキャラ)」が自我を持ち、ゲーム内を自由に動くようになったら」という、一見したらくだらなく感じる"妄想"
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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.0

「クレヨンしんちゃん」の世界で「青春」を描くという事。

劇中でも「青春って何?」という畳みかけるような問答がクライマックスに用意されている本作だが、個人的に青春とは「変化し続ける事の体感」だと思って
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.6

「原点回帰」と「継続進化」の歪なバランス。

「ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT」以降、同シリーズの脚本を一貫して執筆してきた「クリス・モーガン」が退く代わりに、シリーズで最も多くメガ
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仮面ライダーリバイス(2021年製作の映画)

3.0

「スーパーヒーロー戦記」と同時上映だった本作。

本編上映前に「セイバー」と「ゼンカイザー」が「最後に素敵なプレゼントがあるよ!」とか言ってたのって、もしかしてコレの事?

ハッキリ言って、こういうプ
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セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記(2021年製作の映画)

3.7

記念作品ってやっぱり難しいよね。

わかる、わかるよー。

「ライダー」50周年と「戦隊」45周年をお祝いしたいから、歴代のヒーローを総出演させたいのは分かるんだけど、その上で大前提として子供向けでな
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション(2021年製作の映画)

3.6

前作で全て出し切ってしまった感。

前作のあまりの出来の良さに感動してしまい、今回はそれに釣られて映画館で鑑賞してきたわけだが、正直言って今作は配信やレンタルで事足りる出来であったという他にない。
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.2

この"ヤバさ"は並じゃない。

今作の話をする前に、今一度「DCEU」についての現状をおさらいしておきたい。

DCEU(DC・エクステンデッド・ユニバース)とは「DCコミック」最大のスーパーヒーロー
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