アメリカに取材旅行に来ていた三十男が、ふとしたきっかけでアリスという幼い少女の世話を押しつけられ、ふたりであちこち旅をするというロードムービー。
ヴェンダースの出世作になるのかな。かなりよかったです。>>続きを読む
ポルトガルの海岸でSF映画を撮っていたクルーたちは、資金難による撮影の休止により宙吊り状態に置かれる。資金調達のためアメリカへ向かったプロデューサーのゴードンは一向に戻らず、痺れを切らした監督は彼を探>>続きを読む
誓願の儀式の直前に院長のすすめで生活費を援助してくれていた叔父に会いに行ったシスター・ビリディアナは、その後の生涯を大きく変えることになる出来事に遭遇する……。
これも冒涜的かつあまりにもひどすぎる>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
2023年に映画館に行きはぐった作品。チラシは目にしてたんですけどふつうにハートフル!なドラマかと思ってスルーしてしまった。内容はむしろ真逆に近かったですね。
あらすじは盛りを過ぎたポルノ俳優が故郷>>続きを読む
アメリカ製作のアニメーション。
ある一家の血筋に生まれた4人の男たちの4代記を通して描かれる、20世紀アメリカの音楽史&精神史。劇中ではほぼ絶え間なく何らかのアメリカ音楽が流れていて、洋楽にぜんぜん詳>>続きを読む
ずっと買うか迷ってた四方田犬彦の『ルイス・ブニュエル』を買ってしまったのでこの人の映画は観られるだけ観ることに決まりました。
こちらは晩年の一作。感触はわりと好きだけど意味はぜんぜん分からない映画で>>続きを読む
セルジオ・レオーネの代表作で観はぐってたもの。やっぱりこの監督は最高でした……。
物語は王道の西部劇。流れ者のガンマンであるハーモニカ(チャールズ・ブロンソン)、どす黒いもくろみを胸に抱いたフランク>>続きを読む
初ウディ・アレンなので代表作らしきものを観てみましたがよかったです。
主人公は何もかもうまく行かない田舎暮らしの若い女性。彼女が観ていた映画の中から男性俳優が飛び出してきてロマンチックな恋愛譚が始まる>>続きを読む
チャップリンのサイレント時代の短編。第一次世界大戦の軍隊生活の中でチャップリンがドタバタを繰り広げます。
よくこんなに次から次へとバカバカしいギャグが思いつくなぁと思う。アマプラの字幕はところどころ変>>続きを読む
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そのうち観ようで永久に観ずじまいになりそうなやつを観るシリーズ。
前振りがすんごく丁寧で周到なエンタメ・ホラーという感じがしました。でも好き嫌いで言うと自分はふつうぐらい。
単に怪異に襲われるだけで>>続きを読む
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ネタバレあり感想。
胎児の脳を死んだ母親に移植した結果誕生したベラという女性(エマ・ストーン)が「世界」を知る冒険へと飛び出していく物語。
ひとことで言うと、自分は観る前からちょっと期待しすぎてし>>続きを読む
西尾維新の「物語」シリーズ第二作の劇場版。第一作の『化物語』の前日譚に当たる物語で、以前三部作として上映したものを一本にまとめて大幅に作り直した映画だそうです、多分。
自分は15年くらい前(!)にテレ>>続きを読む
昔のディズニーアニメ視聴の一環。
個人的にこの作品は主人公のアリスがちゃんと生き生きしていて魅力的なところが一番いいのかなと思いました。ルイス・キャロルの原作は読んでないけど、ナンセンスなエピソード>>続きを読む
昔のディズニーアニメ視聴の一環。
魔法使いの弟子のミッキーが水をジャブジャブやるぐらいのイメージで観たらぶったまげました。こんなにアヴァンギャルドな「芸術」志向のアニメだったとは……。
クラシックの>>続きを読む
むかしのディズニーアニメ視聴の一環。
3匹の子ブタって原作からしてかなりスラップスティックな話だよなと以前思ったことがあるのですが、それをこうして映像化したのは多分ディズニーが初めてですよね。
ほぼ全>>続きを読む
むかしのディズニーアニメ視聴の一環。
自分が観たBlu-rayのやつは全面的な画面の修復を経たあとのものらしい。それもあってでしょうが、絵の美しさがほんとに素晴らしくて現代のものと比べても全然遜色なか>>続きを読む
ビクトル・エリセの長編第2作。1950年代のスペインが舞台で、北部の村に暮らす少女が、自分の父親との関係を回想しながら見つめなおしていくという物語(だと思う)。
もともと3時間の映画の予定が、突然の>>続きを読む
ウォルト・ディズニーの伝記を読むべく昔のディズニーアニメをいろいろ観ることにしました。『バンビ』と『ダンボ』は前に観たので今回はこれ。
とにかく背景美術がめちゃくちゃ緻密でビビりました……。アイヴァ>>続きを読む
空港で保安検査員として働く女性が、緑の髪のいい感じにヤバめの女と出会ったことで人生の転機を迎えるというシスターフッド映画。主人公(ファン・ビンビン)は中国人だけどもろもろの理由で韓国で暮らしており、そ>>続きを読む
西部開拓自体のオレゴン州を舞台にした、採集・お料理・あきない西部劇。つまり異色作。
中国出身の商売人と、白人の料理人が組んで大儲けを狙う、広い意味でのブロマンス映画ですね。
その地域に初めてやってき>>続きを読む
アマプラでの配信作品。みんな観てるので自分も観てみました。
すごく簡単に言うと、頭はいいけどスクールカーストでは三軍の男の子が大学に入って一軍男子(しかも貴族階級)と友達になり、夏休みに大豪邸に招待さ>>続きを読む
2020年に起きたホームレスの女性の殺害事件をモデルにした映画。事件から大枠を借りつつも大部分はオリジナルで、なんというかけっこう変わった作品でした。
板谷由夏演じる主人公がコロナ禍の煽りを受けて居>>続きを読む
娘を惨殺された男(香川照之)と彼を手伝う謎の男(哀川翔)、2人の復讐劇を描いたバイオレンス・スリラー『蛇の道』の続編。哀川翔演じる新島のその後の物語。初っ端で殺したい相手(寺島進)を首尾よく殺すことに>>続きを読む
カール・Th・ドライヤーの戦後のトーキー作品で、サイレント時代の『裁かるるジャンヌ』と並ぶ代表作とのこと。
キリスト教徒である祖父ボーオンを中心にした一家が遭遇する受難を描く。キリスト教の信仰を題材に>>続きを読む
オーストラリア産のホラー映画。謎の白い手を握ると自分の体に死者を降ろせるという心霊遊びにハマったティーンエイジャーたちの直面する恐怖を描く。
個人的には、気になるところがなくもないけど90分規模のホ>>続きを読む
『グラインドハウス』の架空予告編を実際に映画化しちゃったという作品だそうです(自分は元を観たことない……)。
感謝祭(サンクスギビング)の夜にディスカウントストアで起きたとある事件を発端に、一年後の>>続きを読む
アキ・カウリスマキの新作。スーパーで働く女性と工場で働く男との中年同士の恋を描く。
これがこの監督の初見だったらどう思ったか分からないけど、まぁカウリスマキだな〜としか言いようがないくらいカウリスマ>>続きを読む
イランの監督アッバス・キアロスタミによるドキュメンタリー映画。
作りがかなり変わっています。イランの有名な映画製作者であるモフセン・マフマルバフに成り切り、とある家族に詐欺を働こうとした疑いで逮捕され>>続きを読む
ティム・バートン監督によるバットマン映画の二作目。ゴッサムシティを舞台に、バットマン、キャットウーマン、ペンギンの三つどもえの闘いを描く。
正直前作の『バットマン』と比べると構成がかなりガタガタして>>続きを読む
濱口竜介監督による短編3本をまとめたオムニバス映画。かなり面白かったです。
先に題名をあげとくと、第一話が「魔法(よりもっと不確か)」、第二話が「扉は開けたままで」、第三話は「もう一度」。
いずれも>>続きを読む
アメリカ社会の縮図のような都市・ゴッサムシティを舞台に、正義のヒーロー「バットマン」と怪人「ジョーカー」との闘いを描く。
かなり後まわしになってしまったけどティム・バートン版バットマンをついに! これ>>続きを読む
幕末の品川にある女郎屋を舞台にした群像劇。観よう観ようと思いつつなかなか手が出せてなかったけど、こりゃ快作でした。
ストーリーは落語の『居残り佐平治』を核に、いろんな演目を混ぜこぜにして一本の話にま>>続きを読む
小津安二郎のカラー作品。志摩半島にある小さな港町にやってきた舞台役者の一座と、町に暮らす人々との交流を描く。内容は恋愛映画でもあり、家族映画でもありといった感じ。
冒頭、港の突端に立つ白い灯台を軸に>>続きを読む
★みなさま2023年はいろいろありがとうございました。結局「誰かが観てる」というのが一番観たい欲を刺激するようで、おかげさまでいろいろ変わった映画が観られていい一年でした。来年もよろしくお願いいたしま>>続きを読む
『VORTEX』で画面分割に興味が湧いたのでそれ繋がりで。60年代にボストンで実際に起こった女性の連続絞殺事件を題材にした犯罪もの。ひとり暮らしの女性を次々に殺害する犯人とそれに振りまわされる警察との>>続きを読む
こちらもカウリスマキの短編映像。U-NEXTで。
鋳物工場で働く人たちが終業後にみんなで映画を観る様子を映した4分の映像。これはカウリスマキ作品の冒頭のシーンそのままですね!
工場で働いてる人がリュミ>>続きを読む