うめさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.7

そんなにモータースポーツ好きでもなく
そんなにグランツーもハマらず
なので
なんとなく劇場をスルーしてしまったが配信開始!

ゲーマーをレーサーに
これで実話ベースなんだよなぁ
と思わず呟いてしまうく
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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.6

映画の世界には多くの裏方さんがいるわけですが
スタントする女性にスポットを当てる作品

己の心身を鍛え
過酷な撮影に挑む女性達
昔の
金になるからと仕事を奪われ
下に見られたり
疎まれたり
認められな
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.6

8つの魂を使い切り
最後の命となってしまった
長ぐつをはいたネコが
死の恐怖に怯え足掻き
本当に大切なものに気づいていく

話に特筆すべきところもなく
かと言って
映像もキレイだし
貶すところもない
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

私たち日本人に

なかなか冷静に見る事の難しい

原爆を開発した1人の男の物語

天才にありがちな

周りを顧みない

繊細でありながら

傲慢さに溢れ

目標へ突き進む

ノーランの作品だけあって
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声もなく(2020年製作の映画)

3.7

卵を売って

死体を処理して

妹に食事をあげて

その繰り返しだった人生に

転がり込んできた少女

少しずつ歪な形だけど

通じたと思った心

なのに

声にならなければ

こんなにも行き違ってし
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ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

3.9

子煩悩なダニエルだったが
あまりに自由過ぎて
仕事も長続きせず
奥さんともケンカの毎日
そして
その日は訪れる
子供達と会うための策は
女装して家に潜入することだった



うん
今ならいろいろと相当
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.8

ある日

自由は奪われ

ただ

適当に作られた正義のもとに

肉体も

精神も

ズタズタにされ

多くの人は壊れていった

これが本当に事実であるならば

なぜそこまで出来るのだろう

それとも
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涼宮ハルヒの消失(2010年製作の映画)

4.0

本編があってこそかもしれない
ても
だからこそ作品を味わい尽くせる


突然に形を変えた世界
ハルヒは姿を消し
ユキは柔らかくなり
ミクルは遠い存在に
古泉のクラスはない
元の日常を追い求めるキョンに
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ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ(2010年製作の映画)

3.7

父は戦場に行ったまま
母と幼い3人の子供は農場で帰りを待つ
都会から疎開してくるいとこの2人
農場の権利を狙う伯父
再びナニー・マクフィーはやってくる


前回以上の豪華メンバー
マギー・ギレンホール
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ナニー・マクフィーの魔法のステッキ(2005年製作の映画)

3.7

妻に先立たれ
残された7人の子供達は寂しさからか暴れ放題
しかも
叔母の生活援助の条件は今月中の再婚
途方に暮れるセドリックの元に現れたのは謎のナニー・マクフィーだった


いくらなんでも子供達の悪戯
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

予告を見たときは
“あの”
“幾田りら”
話題性のある2人を使えばいいのかよ
そんな若干の懐疑的な思いもあったけど
蓋を開ければ評判が良い
どうしてもという作品が今週はなかったのもあり
行ってみれば…
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.5

アホな映画だなぁ(褒めてます)
執筆していた世界が実は真相に触れていたという設定
アホらしいコスチュームとか
ライトな下ネタとか
いろいろとツッコミどころは満載
しかし
この薄っぺらさは意識的なんです
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.8

パラサイトのパク・ソダム主演
危険なブツ専門の運び屋

はっきり言って
想像どおり
「トランスポーター」
「レオン」
「アジョシ」
いろいろな影がちらつくし
それはと思うような雑さもあるのだけど
そこ
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ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

3.0

わたし…
お恥ずかしながら…
20代前半はヴィヴィ男だったんですよ
無理して
ジャケットやら
シャツやら
カーディガンやら
ニットキャップやら
散財してたなぁ
さすがに今の年齢では着こなす自信がなくて
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.6

この映画を見て力をもらえる人はいるのだろうし
今の時代にこそ必要とされているのかもしれない
でも
原作の素晴らしさを知ってる私からすれば
あくまでダイジェストと感じてしまい
知っていてなお心を揺さぶる
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.1

U-NEXTトライアル2ヶ月の最後をしめるのは…
およそ30年越しに見るコチラ

ロサンゼルス
ニューヨーク
パリ
ローマ
ヘルシンキ
それぞれの町で
それぞれのタクシーで語られる
それぞれの人生
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ミュージックボックス(1989年製作の映画)

4.2

ハンガリーから移民した父に突然にかかった大戦時に虐殺した戦犯の疑い
弁護士の娘が容疑を晴らすために奮闘する

傑作
法廷物しても
人間ドラマとしても
歴史物としても
サスペンスフルで
スリリングで
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

震える

重厚なストーリーに
さすがはドゥニ・ヴィルヌーブ

響き渡る音の迫力に
さすがはハンス・ジマー

麗しさに潜む影の濃さに
さすがはティモシー・シャラメ

母性と狂気の綱渡りに
さすがはレベッ
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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

3.9

愛が詰まっている

性転換に失敗したロッカーの叫び

愛に躓き

愛を欲し

愛に裏切られ

愛に飲み込まれ

愛に彷徨った

ヘドウィグがたどり着く場所

男も女も関係ない

誰でも愛なしではいられ
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

4.2

長くひきこもりの小説家
才能をひた隠す少年
その出会いが彼等を前に進ませる


さすがはショーン・コネリー
気難しく
歯に衣着せぬ
変わり者であっても
どこか愛嬌があって
惹きつけられてしまう
そんな
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花咲くころ(2013年製作の映画)

4.0

今にもほころびそうで

未だに硬いままのような

14歳の彼女達に

ある者は咲けと言い

ある者はまだ早いと言う

父親の

男達の

身勝手な意見に抗う事は許されない

それでも

真の想いを秘め
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.8

「perfect days」があまりに最高だったので
未だ放置してきたコチラを
天使が人間として生きる事を決め
一人の女性を探し求める
後に「シティオブエンジェル」としてリメイクもされた有名作

天使
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怒りの荒野(1967年製作の映画)

4.0

出自のせいで街の底辺に生きるスコット
ふらりと現れた凄腕のガンマンのタルビー
親子ほど歳の離れた2人の
親子のようで師弟のような関係
しかし
悲しい運命が待ち受ける


これは…
西部劇の傑作がまた一
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

3.8

サーカスで働く母
幼いながら共に働く息子ヨーヨー
富豪の父も没落を機に一緒の生活に

「大恋愛」のシニカルさと比べると
「幸福な結婚記念日」に近い楽しさ
まだ何本かしか見ていないけど
やっぱりエテック
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.0

冷たい水の底に

たった一人で沈んだままの

クジラたち

か細く

今にも消え入りそうな

小さな声だけど

必死に

命を振り絞り

鳴き続ける

その叫びは

遂に届く

でも

それを誰もが認
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.0

ゲイの男子高校生

BL好きの女子高生

近いようで遠い2人

急速に訪れる接近が

秘めた願いを

隠してきた思いを

浮き彫りにしていく

そして

周りも無傷ではいられない

自分の立ち位置はど
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ロレンツォのオイル/命の詩(1992年製作の映画)

3.7

可愛い一人息子を蝕む病ALD
何も治療法は確立されておらず
必死に立ち向かう夫婦の奮闘の実話


ジョージ・ミラーの意外な一面
こんなにもシリアスでヘビーな作品も撮っているのですね
そして
父親のニッ
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戦場からのラブレター(2014年製作の映画)

3.9

やっと掴んだ大学への道

共に歩めると思った彼の掌

ずっと側にいてくれた弟

突然にひらかれた戦火は 

私の全てを燃やし始める

それならばと

追いかけた戦場で

ただ繰り広げられる

意義のな
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大恋愛(1969年製作の映画)

3.5

女心は秋の空なんて言うけれど
男心だって愚かしくて落ち着かないもの
それを
色鮮やかに
皮肉たっぷりに
幻想的に
フランスらしいオシャレさで描く
ただ
同性だからか
オジサンの暴走ってのは
見苦しさが
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At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

4.0

ある豪邸で開かれたホームパーティー
お開きの前の軽いテラストークのはずが
仕事への期待
沸き立つ性欲
譲れぬプライド
噴出するエゴ
それは
取引先
夫婦
親子
全ての壁を薙ぎ倒していく
ものすごくブラ
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.7

料理を用意して帰りを待つ妻と
贈り物を買って帰ろうとする夫
しかし
その道は平坦なものではなかった
夫を待ち受ける試練と
妻のただ待たねばならない時間
13分と短いのに
不思議な微笑ましさがあって
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

病気だとか

健康だとか

そこに境界はなくて

誰もが

闇の中で膝を抱え

痛みに震えている

それでも

世界は回っていく

苦しくても

悲しくても

ゆっくりと

光は射してくる



予告
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.9

第二次世界大戦末期のフィンランド
撤退中のナチスが見つけたのは
馬に乗り犬とトボトボと歩く老人
彼の持つ金を奪おうと手を出したのが運の尽きだった


容赦のないバイオレンス描写
戦争により失われる人間
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狩人の夜(1955年製作の映画)

4.1

死刑になった父が隠した大金
知るのは幼い2人の子供だけだったが
一人の男の影が忍び寄る

今はサスペンス慣れしているからか
思ったよりも膨らまない伏線にやや驚くけど…
宗教の持つ危うさ
群集心理の恐ろ
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落穂拾い(2000年製作の映画)

3.8

あの有名なミレーの「落穂拾い」
今では誰もしなくなったと言うが
廃棄された食物
打ち捨てられた食材
収穫されず枯れる農作物
ゴミとして捨てられる家具
それを
生活の苦しさから
金銭に変える為に
まだ使
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輝ける人生(2017年製作の映画)

4.0

人生を謳歌する姉

人生を置き忘れた妹

離れていた時間

すれ違ったままの心

でも

愛に苦しんだ痛みが

ダンスと音楽の楽しさが

沸き立つ胸の高鳴りが

2人を再び結びつける

人生は

いつ
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