お望月さんさんの映画レビュー・感想・評価

お望月さん

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21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

3.0

すべての沈黙を「イェー!」「ウォー!!」で誤魔化しており爆発にもそれは適用される。

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

アカデミー最悪オープニングドタバタカーニバル大賞。暴食の果てに肥大した「怪物」vs「怪物殺し」の対決。良きにしろ悪しきにしろ全ての変化は人間の関わりによって生々流転していくのだと思う。

対峙(2021年製作の映画)

4.3

被害者と加害者という圧倒的な立場の差があるにも関わらず、お互いが「相手を尊重すること=自らを守ること」ということを全力で守ろうとした結果に生じる聖なる時間を描いている。
センセーショナルな事件を扱って
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

あまり直接は語られないもののあまりに雄弁な題名。『aftersun(強い日差しを浴びたあとに塗るクリーム)』塗るしかない、俺達は塗ることしかできないんだ。

宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

3.1

取材は進捗しないが骨だけは伸びていく。
トンチキUFOオカルト‥‥になりそうでならない。すでに30年前に中国でもUFOカルトブームは過ぎ去っており、かつて浮かれていた人々が辿った人生に対する批評性を含
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

ループ・スキップ・停止等の「心理停止現象」に対して心理的な要因を求めないフェアな優しさのある快作だと思う。
ストップウオッチを片手に見るとよくわかるけど、時間経過もフェアでずるさがない。
ストップウオ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.8

赤子の泣き声と鎖に縛られた男、オッペンハイマー先生。
冒頭の丸善檸檬シークエンスで、爆発を想像して溜飲を下げるほど下卑ておらず、投下した爆弾を放置したままにもできない程度の責任感があるので取り返しがつ
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ドラゴンボール EVOLUTION(2009年製作の映画)

3.0

孫悟空を「力を隠しながら高校に通いちょっと承認欲求のある少年」という、ハイスクール期の孫悟飯を彷彿とさせるキャラクターに置き換えた意欲作。ピッコロ大魔王の弟子の大猿が地球を滅ぼした──というプロローグ>>続きを読む

デルタ・フォース(1985年製作の映画)

3.5

起承転チャック・ノリス。30分刻みのタイトな進行は往年の名プレイヤーの仕事だ。かっちょいいテーマソングは何度繰り返しても良いことを教えてくれる。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.6

砂糖をたっぷりとゆっくり入れるシーンは本作の白眉。たぶん作品テーマが「いくらなんでも」なので、大阪も階段もジュテーム道交法も階段も犬も階段も聖なるショットガンも階段も全部赦されると思う。なんならもう少>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.4

自分のそれ以外を白布で隔てるほどの壊れた男の日常を描いているので何事もないときほど緊迫感に満ちている。「ティルト」の用法が激しいカウンターとして作用している。能天気でUSA男の扱いが面白く、うっちゃら>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

カルマを落とすとクマが湧く。意外なほど丁寧で親切な作りのホラー作品。森映画だが安っぽさはない。
コカイン・ベアーは出てくるがコカイン・ヒトーは控えめなのでお子様と一緒でも楽しめるかも。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.9

『DCEU最高傑作』という大きめの前振りから座布団の上での決着というミニマルな結末へ。たしかに最高傑作だと思うが、こんなことを許していたら会社が持たないと思う。

ハムナプトラ 失われた砂漠の都(1999年製作の映画)

3.9

ものすご~くサービス精神が豊かでミイラ軍団が出てきてからも盛り上がるので捨てる所がない。ザ・グリードのあいつも良いキャラしてたね。

星の旅人たち(2010年製作の映画)

4.2

スタンプ帳を片手に息子の旅を継ぐ父の珍道中。孤独な旅でも同じ方向に向かう老若男女の仲間がいるのは心強いものだ。徐々に息子の姿が消えていきお父さん自身の旅になり海辺のシーンに至る。
旅が終わったらどうな
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聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

3.1

モーコン後進国日本にもやっとモーコンがやってきた。好ましいキャラクターに肉弾アクションは十分。脱いだ方が明らかに強そうなバキバキの真剣佑もよく仕上がってる。
足りないのはハサシ・ハンゾウと春巻の奪い合
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.8

断然Vol.2の方が好み。無から湧いた老師が物語の焦点(メインヒロイン)になっていて笑ってしまった。
復讐を茶番に帰す凄みのある終盤の展開と決着も見事。謎の魔法オールオッケーが発動していた気もしないで
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.5

Q.飛行機への日本刀のもちこみはどうすればよいですか? A.座席のカタナスタンドに挿してください。

最初から復讐済リストに入っていたので舐めていたオーレン・イシイが本編で大暴れ、ゴーゴー夕張もつけち
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

そこのおまえ、言葉が通じるからって意志が通じると思うなよ!
ジャンル「暇を持て余す」につきもののエレベーター沈黙シーンが多くてうれしい。

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.9

大変興味深い作品だった。ゲーム画面が挿入されても貧相にはならない工夫がされており、実写ドラマとシームレスに接続されるため、コミュニケーション不和の氷解を自然に受け取ることができた。ゲーム内撮影班が別ク>>続きを読む

レンフィールド(2023年製作の映画)

4.5

楽しかったあ!!あらすじからイメージされる抑圧描写は控えめに、ほとばしる血と汗、飛びかう拳と手と足、たまに首、おまけに狼牙棒だ。ヤッター!

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.8

ドタドタしたマットな作画で描かれるティーンエイジャーの冒険活劇。CG質感表現も作画もここまで来たか。クライマックスの仕切り直しから続く、パス&パス&タッチダウンは参加者全員かがやいていた。ナイスゲーム>>続きを読む

ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)

3.2

炎と煙に包まれた迫真のレースシーン、ニヤッとさせる日本から世界への軌跡、数々のスポンサード、色々と楽しめた。物語の着地点も「通過点である」と考えると、本作の翌年に公開されたあの作品へつながるので逆にし>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

一ゲーは道に通ずる。
とても丁寧にカーレースの面白さと怖さを余すことなく伝えてくれた。変な味とか変なTOKYOはなかったけどそれでよかったと思う。

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.2

すっかり冥府魔道入りして「死の伴走者※」となったマッコールさん。

※中期『子連れ狼』の死にながら生きる人々と拝親子がすれ違う連作シリーズを参照

隅々まで死の工夫が行き届いており、手間を加えて標的を
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ザ・グリード(1998年製作の映画)

4.0

レスキュー性を切り捨てた楽しい船上バイキング食べ放題。憎めないキャラクターも食べ放題。憎めるキャラクターは弱火でじっくり。調理がうまい。なんと‥‥ファンタスティックな‥‥

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

ドラムソロだけ回想がないけど、俺たち玉田のことは全部知ってるからな。
序盤は「老いた音楽界」と「型破りな若者」みたいな対置が鼻につくけどマン・オブ・ザ・イヤー雪折の再起に重ね合わせるように物語の熱が高
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.1

ジャンル「余命わずか」というルックに反して、ひたすら珍道中を繰り広げるたのしい作品。余命(と酒)を目的ではなく倫理をジャンプさせアクションを加速させるためだけに使用しているのが爽やかだ。

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.4

気軽に楽しめるご当地ファミリー映画である。変身後の力ではなく、本人の勇気や根性こそがヒーローの原動力であるという話を丁寧にやってるしワイルドなスピードなので画面外の轢殺がたっぷりある。
三姉妹には現世
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チャトラパティ(2005年製作の映画)

3.6

暴と徳、兄と弟、虚と実、人とサメ。様々な相克をチャトラパティ=プラバースがグッと力を入れて拳を握ることで引き込んでいく叙情詩。
シリアスとズンドコの境界線が曖昧で進化途上のラージャマウリ印が味わい深い
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イップ・マン 立志(2021年製作の映画)

3.1

謎めいた英国伝統武術バーティツ(バリツ) vs 詠春拳。70分しか尺がないのでとにかくテンポが良く武術大会開催のお膳立てが早い。イップマンも魅力的で正義の葛藤や解放・復興メッセージがギュッと押し込めら>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

イジワルだなあ〜。なんだかんだで胎児の性別が発表されていないのが本当に面白いですね。

映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!(2019年製作の映画)

4.2

けだしキュートである。変な宇宙人もキュートだしMIBちゃんもキュートなのである。エンドロールもか?エンドロールもだ。

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.4

密室サバイバルなのに人間関係でギスギスすることがないし秘密とか裏の顔もなくプラス思考でポセイドンアドベンチャーする気持ち良い作品。ちょっと待って!いま「ポセイドンアドベンチャー」って言った?(言いまし>>続きを読む

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